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2012年07月31日
Axe in wood / brittgow
事件の発端となったのはカジノの利権争い。平陽県出身の応孝都、応孔修、紀継干らは同県鰲江鎮藍田村にカジノを開いていたが、外地出身の潘朋兵のグループにカジノの株式を一部譲れ(=利益を上納しろの意味か)と脅された。これに怒った応らは14日午後、人を集め、武器を手に潘を襲撃。逃げた潘は兄貴・鄭巨挺に助けを求めた。
鄭の力を借りた潘は、応孝都らのグループと「決闘」することで約束。14日夜、両陣営は約70人ずつを集め、対峙した。銃、刃物、鉄パイプ、斧などで武装済み。お互い相手がわかるように鄭のグループは赤の手袋、応のグループは白の手袋をしていたという。
紅白の手袋を身につけたマフィアグループの決闘、というと、映画になりそうないい場面だが、実際はというとなんともしまらない展開に。赤組が威嚇射撃の後に突撃すると、殴り合いが始まる前に白組は総崩れ。みな逃げ出してしまった。白組幹部の応孔修も速攻、車に乗り込んで脱出。しかしさすがに情けなさすぎると思ったのか次の交差点でUターン。まだ現場に残っていた赤組に突っこみ、7人をひいたという。うち2人が死亡し、1人が重傷となった。
結局、死者が出たことで紅白両グループはともにお縄になったとのこと。応孔修の逆ギレで共倒れとなってしまった。やはりときの声をあげてケンカするふりぐらいにしておくか、麻雀対決ぐらいにしておくのが無難だったのではなかろうか。
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