ロンドン五輪・女子バドミントンで、「無気力試合」を理由に4組8人が失格になった問題が話題となっている。
リーグ戦導入が裏目 バドミントン失格問題、広がる余波
ロンドン五輪の女子バドミントンで、負けを狙った「無気力試合」をしたとして4組8人が失格になった。「やるからには勝ちを目指すべきだ」「戦略として当然」。中国では失格になった選手が引退を表明し、代表団が謝罪するなど余波が広がる。
(…)日本協会の銭谷欽治選手強化本部長は「リーグ戦を採用した時点でこうなることは分かっていたはず」と指摘する。
バドミントンが正式種目になったのは1992年バルセロナ大会。今大会でリーグ戦を導入した。試合数を増やして観客増が期待でき、テレビの放映も増える。競技普及や五輪での評価を高める意味合いがあったとされる。
ちょっと面白いのは各国の思惑。中国は決勝まで自国同士の戦いにならないようにという狙い。一方、韓国はベスト8で自国同士の組み合わせとし、1チームを確実に残す戦略。インドネシアは中国との対戦を避けるためとのこと。中国強し、を印象づける各国の思惑となった。
無気力試合によって韓国人選手4人、中国人選手2人、インドネシア人選手2人と有力選手8人が失格処分となった。中国のメディア、ネット民の反応を眺めると、「五輪精神を汚したので当然」という反応と「制度の問題なのに、自分の責任を問わず選手に罪を押しつけた世界バドミントン連盟(BWF)はクソ」との反応に分かれる。
中国の人気テレビキャスター・白岩松氏は「私も中国の選手が無気力試合を行ったことをよしとはしない」と指摘しつつも、「その背後にある原因に注目するべきだ」と選手バッシングを批判ししている。英国の報道でも慎重論を押し切ってグループリーグを導入したBWFを批判する声が主流だという。
最近、中国では「中国は国のメンツのためにメダルを獲りまくるスポーツ強国になったが、国民にスポーツが根付ているスポーツ大国ではない」といった批判が多い。今回もその流れで選手が批判されている感があり、中国政府のスポーツ政策批判のネタとして、バドミントン中国代表が槍玉に挙げられている印象がぬぐえない。
組み合わせを有利にするためにわざと負けたり、引き分けたりというのは残念ながらよくあること。今回はあまりにもバレバレな無気力っぷりが処罰につながったと言える。例えば決勝トーナメントの組み合わせを再抽選にすれば、こうした問題は避けられたはず。事前に問題が指摘されていたことを思えば、BWFの処分が責任逃れと批判されているのも納得ではないだろうか。
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多少作戦の考えがあっても、消極試合が見え見えまでする必要があるのか?
こんな馬鹿なことって感じだ。いつもしっかりしているイメージの李永波監督に似合わないスキャンダルだ。
メダルを拘るのは間違っていないが、最も大事なことを忘れていはいけない。
世界中の観客を置き去りに、スポーツ精神を反する行為んなので、バドミントン連盟の処罰を支持する。
逆に連盟側が断固とした態度で対応しないと、この種目の未来はない。
バドミントン最強国として、一番やっていけないことをやってしまったって感じだ。
サッカーより、バドミントンのほうがより実力の差が結果に反映される。
即ち、試合結果に運の部分が占める割合がバドミントンよりサッカーのほうが大きいのも一つの要因なのでは。
処罰された四か国の中で、中国だけが抗議しなかったのが唯一の慰めだと思う。
彼らも「まずいことやっちまったなあー」と自覚があったのだろうね。