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ザンビアの中国企業鉱山で賃上げデモ=トロッコにひかれ中国人管理職死亡―ザンビア

2012年08月06日

2012年8月4日、ザンビアのコラム炭鉱で、ザンビア人労働者の賃上げデモが起きた。中国人管理職1人が死亡、2人が負傷。またザンビア人労働者7人が負傷した。5日、BBC中国語版サイトが伝えた。


Zambia
Zambia / Old Fogey 1942

■ザンビアと中国

ザンビアは世界有数の銅産出国。資源獲得を狙う中国企業の進出が続いている。中国企業の投資がザンビア経済を牽引する一方で、法律を無視した低賃金労働や過酷な待遇にも批判が集まっている。2011年に就任したマイケル・サタ大統領は「中国企業の投資は歓迎するが、ザンビアの法律を守り、ザンビア人を雇用しなければならない」と中国大使に申し入れている。

特にコラム炭鉱は中国問題のシンボルとも言える場所。2010年10月には待遇改善を訴えるザンビア人労働者に向けて中国人が銃を乱射する事件があった。銃を撃った中国人管理職2人は殺人未遂に問われたが、正当防衛だったとして訴訟は撤回された。また2005年にも同様の銃撃事件が起きている。


■4日の事件

4日のデモも待遇問題が発端となった。新たに発表された最低賃金基準で、商店店員の最低月給は320ドル(約2万5200円)だったが、自分たちの賃金はこれを下回っていると労働者がデモを起こした。混乱の中、中国人管理職、Wu ShengZaiさんが炭鉱内に逃げ込もうとしたところ、労働者たちがWuさんに向けて走らせたトロッコにひかれ、死亡した。

中国大使館はすでに騒ぎは収まったとコメント。ザンビア当局は再度の事件発生を防ぎ、中国公民及び中国企業の安全と財産を守るように要望している。

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