2012年8月、中国国家ラジオテレビ映画総局がテレビ局に対し、ネットゲーム原作のドラマ制作中止など6項目の要求をしていたことが明らかとなった。3日、
新京報が伝えた。
Japanese Army / hawken king
■6項目の要求
6項目の要求とは以下のとおり。
・革命史をテーマにしたドラマは敵と味方をはっきり分けないといけない。
・家庭の問題を無制限に拡大して描くべきではない。
・歴史ドラマは史実を捏造してはならない。
・経済ドラマは社会の価値観について注意しなければならない(金持ちと偉い人はみんな悪いことをしている的な話はよくない、ということだろう)。
・クローン海外ドラマは放映してはならない。
・ネット小説を改編したドラマは推奨できない。ネットゲームを原作としたドラマは禁止。
今現在、湖南テレビがネットゲーム原作の「軒轅剣」を放映中。8月末まで放映予定だが、完走できるか危ぶまれているという。
■次から次に規制
昨年話題となったのがバラエティ番組制限令。トークショー、お見合い番組などの比率を減らし、ニュースや革命番組、科学啓蒙番組の比率を増やせというもの(
バラエティ番組制限令と抜け穴=兵士オーディション番組「士兵突撃」―中国)。大騒ぎになった割には結局、どの程度テレビ局が従ったのかはいまいちわからず。いまだにオーディション番組は気持ち良く跋扈しているのが現状だ。
今回槍玉に挙がったのはドラマだが、昨年にも宮廷ドラマ、スパイ物、タイムトラベル物禁止というお触れが出ていた。結局、規制しても、ぎりぎり引っかからないような番組をテレビ局が作り、偉い人がお冠という流れが続いている。もういっそのこと、どんな番組を作るか、お上が決めてしまったほうがすっきりするような気もするのだが。
さて6項目の禁止条例を眺めて見ると、なかなか味わいぶかい。中国国家ラジオテレビ映画総局の人が何をまずいのかが透けて見える内容だからだ。金持ちと偉い人のイメージをダウンさせるような経済物がよろしくない、というのは理解しやすいが、離婚だ不倫だを描きまくるような家庭問題ドラマもよろしくないというのが面白い。人民が幸せな家庭生活を送れるように、という配慮だろうか。
一番興味深く感じたのは「革命ドラマでは敵と味方をはっきり分けろ」という話。日本兵と仲良くなるような話などはいまだによろしくないドラマということのようだ。
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魏氏春秋に基づいて曹操は今後チビ俳優になるとか
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