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南京大虐殺の記録を世界記録遺産に申請へ=南京市が担当部局設置―中国

2012年08月16日

2012年8月13日、南京市政府は南京大虐殺歴史公文書の世界記録遺産申請活動指導グループ発足を発表した。16日、南方週末ウェブサイト版が報じた。


侵华日军南京大屠杀遇难同胞纪念馆
侵华日军南京大屠杀遇难同胞纪念馆 / x li

申請は南京大虐殺記念館、中国第二歴史档案館、南京市档案館が主体となる。新聞や日記などの紙資料、写真、動画など、1937~1948年の記録が含まれるという。具体的には以下の5種類。

・中国第二档案館所蔵の、南京で開催された日本人戦犯を裁く軍事法廷の写真16枚
・金陵女子文理学院の寮管理人・程瑞芳さんの日記。
・中国国民党国防部の日本人戦犯を裁く軍事法廷公文書
・南京市档案館所蔵の市民による虐殺の記録
・米国人牧師ジョン・マギーの残した写真・フィルム

世界記録遺産申請は2009年、南京大虐殺記念館の朱成山館長ら南京市人民代表大会代表10人の提案がきっかけとなった。市人民代表情報網には同年、常務委員会の審査を通過したと記載されている。しかしその後、まったく音沙汰がなかったが、今年7月5日になってこの提案に対する反応が記載された。

サイトでは「もし申請に成功すれば、国辱を記憶し、歴史的・文化的都市としての南京の影響力を拡大するとともに、国際交流の強化と世界平和の発展に大きな意味を持つ」と評されている。そして8月13日に申請活動の指導グループ発足が発表された。

世界記録遺産(メモリー・オブ・ザ・ワールド、世界の記憶)は、世界遺産、世界無形遺産に並ぶユネスコ主管の三大遺産事業。認定されれば、デジタル化による公開と保存にユネスコの支援金が与えられる。古代の文学や伝統的な文化が認定されることが多いが、新しい時代の戦争関連の認定としては「アンネの日記」があげられる。

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