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【尖閣】あらら、出港できちゃった?!活動家の皆様も驚いた尖閣上陸劇とその最大の謎

2012年08月17日

2012年8月17日、尖閣諸島に上陸した活動家14人は強制送還された。


渔船
渔船 / ComerZhao


■一件落着?!

2010年の尖閣諸島沖中国漁船衝突事故では18日間にわたり漁船船長を勾留。中国政府の報復アタックが炸裂し、中国マスコミ及びネット民が過熱する事態へとつながり、あまり日本にとってお得なことにはならなかった。

今回は事件翌日の強制送還というスピード解決。一部中国メディアは「中国外交の勝利や!」と書き立てているだが、日本の国内法に基づいて強制送還することに成功(=尖閣を日本領土として処理した)わけで、日本も「日本外交の勝利どす!」と言い立てるには十分な材料があるのではないか。

さて、今後の展開だが、中国共産党第18回全国大会(十八大)を目前にひかえ、面倒はいやがっている中国にとっても願ったりの展開で、このまま事態は収束するのでは、と予測している人が多いようだ。


■香港から出港できてしまった……活動家の皆様もびっくり 

もっともそんなことを言い出せば、騒ぎになるのになぜ抗議船は出港できたのかということ自体が疑問。いつもなら出港を阻止していた香港海上警察が「なぜか」差し止めなかったからだ。RFI中国語版によると、保釣行動委員会の皆様も差し止められる気まんまんで、十分な物資を持ち込んでいなかったため困ってしまったのだとか。あるいは航海中、お腹いっぱいご飯が食べられなかったかもしれない。
*追記:途中、台湾で食料と水を補給したとのこと。台湾当局は抗議船は支援していない、水と食料の提供は人道的な観点からと主張している。RFI。)

上記RFIによると、中国本土の保釣人士が福建省で船を借りて出港しようとしたところ、当局に差し止められ、暴力を振るわれて故郷に送り返されたと伝えている。また上陸に成功するまで香港抗議船についても中国外交部は冷ややかな対応を採り続けていたという。

それなのになぜ抗議船は出港できたのか、が今回最大の謎だろう。香港政府が独断で許した、中国政府が許した、中国の一派閥が政争のために認可したあたりの三択問題となりそう。

7月に就任して即効で人気低迷の梁振英長官の人気回復を目指したものという意見もあるが、外交問題でそんな独断をすれば支持率低迷の前に中国政府からアサシンが送られてきそうだ(時事)。となると、中国政府か派閥争いかのどちらか。毎日新聞社説は派閥争いに一票を入れているが、個人的には「よーわからん」のが本音。今週以後、中国ライターの皆様がこのネタを書きまくると思われるので、正の字を書きながらどの説が有力なのかを眺めたいと思う。

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