中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年08月19日
まず「反日」で検索。ちなみに現時点で「総合検索ホットワード」の2位につけている。1位は湖南テレビの人気司会者・杜海涛。どうやら離婚したとかで今話題なんだそうで。愛国よりも娯楽のほうが上。
で、「反日」で検索して出てくるつぶやきといえば、
本日、私は中国民間反日史に重要な一歩を記す!日本製品ボイコット!それはまずハードディスクから、「新しいフォルダ→新しいフォルダ→新しいフォルダ」を消すところから始めよう!削除しなければ中国人ではない!
*深い階層のフォルダに隠された日本AVを削除せよ、というネタ。しかし220GBはためすぎだろ!
「反日」は統治のための合法的イデオロギー構築のカードであり、同時に日本との駆け引きに使う外交カードでもある。しかし「反日」によって激発した愛国主義、民族主義はブレーキをかけなければ、統治者の身を焼く危険性もあう。極端なことをいえば、「反日」カードは自らのカードのように見えて、実は日本のカードなのだ。日本が中国を滅ぼそうとするならば軍隊はいらない。「反日」感情を刺激してやるだけで、中国は混乱する。
#反日スローガン 日本に一眼レフデジカメの値下げを強く要求する!中国人ならばこのつぶやきをリツイートせよ!
あの「愛国志士」らは日本人が魚釣島に上陸したからといって、同胞の車を打ち壊し、同胞のお店を破壊している。これがいわゆる反日だ。まるで外で辱めを受けて帰ってきた夫が、自宅で妻に暴力を振るうようなものではないか。なにが「愛国」か、ろくでなしにすぎない。