「テレビコメンテーターに必要な条件は中国共産党中央に無条件で従うこと」。芸歴20年の張召忠海軍少将の発言が話題となっている。2012年8月21日、
北京日報が伝えた。
張召忠氏は国防大学教授、 海軍少将。1992年から中国中央電視台に出演し、軍事コメンテーターとして活躍してきた。今年で芸歴20年。中国を代表する人気コメンテーターだ。
「中国軍は強い」「米国は失敗した」などなど大衆受けの多い発言が多いこともあり、素直なファンも多いようだが、一方ではその「逆的中率100%」の評論からネット民の玩具にもなっている。
例えば、
イラク戦争:米軍が攻撃することはないでしょう。
→翌日から攻撃開始。
イラク戦争:米軍は地上侵攻の前に長期間の空爆を行うでしょう。
→その時点で地上侵攻は始まっていた。
イラク戦争:(米軍の進攻速度が鈍化)中国にならった人民戦争方式で米軍の補給線はずたずたです。
→たんに補給していただけ。スムーズに補給を終え、激しく進撃。
イラク戦争:精鋭部隊が待ち構えるバグダッドには米軍もなかなか入れないでしょう。
→その時点でバグダッドは陥落していた。
リビア内戦:人民の支持を得ているカダフィが短期間で負けることはない。
→半年で負けた。
リビア内戦:カダフィは故郷のスルトに逃げることだけはない。
→スルトにいた。
こんな感じでその「逆神」っぷりが笑いのタネに。フセイン、ムバラク、カダフィと「そう簡単には負けない、死なない」とお墨付きを与えるとバタバタ死んでいくことから「死神」「中国のリーサル・ウェポン」との称号もあるという。記事「
【中国ネタスレ】今、二次大戦が起きたら中国メディアはどう報道するか?」ではそんな張少将を使ったねたスレを紹介している。
さて、今回の発言で張少将の予測がなぜ当たらないのか、理由がわかったぜと話題になっている。
優秀なテレビ・コメンテーターにとって知識は一番重要なものではありません。もっとも大事なのは政治的資質と道徳的資質。政治的資質とはすなわち政治的には無条件で中国共産党中央と一致しなければならないということ。道徳的資質とは自らを律し、負の問題が出ないようにすることで、視聴者に対する威厳を保つことです。
「知識よりも政治と道徳優先だと、そらなかなか予想もあたらんわなぁ。って自分でばらしていいんかい?!ま、知っていたけど」というのが中国ネット民の主な反応。芸歴20周年を迎えた張少将からネット民にステキなツッコミネタのプレゼントとなった。
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>優秀な人民解放軍軍人にとって 知識は一番重要なものではありません。
もっとも大事なのは政治的資質と道徳的 資質。
政治的資質とはすなわち政治的に は無条件で中国共産党中央と一致しなけ ればならないということ。
道徳的資質と は自らを律し、負の問題が出ないように することで、視聴者に対する威厳を保つ こと。
…成る程、「政治的には無条件で中国共産党中央と一致」>実力なくても対外的には大言壮語し、日本やベトナムなど周辺諸国を脅迫する、
「自らを律し、負の問題が出ないように」>軍内部の腐敗を極力隠し、人民解放軍軍人がレストランでタダ飯食えるように人民に対する威厳を維持する、という事ですな。まさに彼は人民解放軍軍人の鏡だ。帝国軍人や自衛隊に、ここまで素晴らしい人物はいなかった。我が国の自衛官も、彼を見習うべきだな。軍人としての資質、能力などは二の次でよいのだよ(笑)。