反日デモの一段落に日本人は安心していたかも知れないが、今日は逆に中国人が日本の反中デモにびくびくしていた。フェニックステレビは数千人規模が集結するもようと警戒感をあらわにしていた。

今日のデモは「頑張れ日本！全国行動委員会」が主催したもの。日本ではほとんど報道されていなかったが、中国ではトップニュース級で報じられていた。

例えばフェニックステレビは「日本右翼団体、午後3時から数千人規模の反中デモを組織」と全力で煽っている。先週末の反中デモの報復のように、日本で暴力の嵐が吹き荒れると心配した中国人もいたもよう。少なくとも私の友人にはびびっていた人がいたのは間違いない。

このデモだが、AFPによると800人が参加したという。

中国大使館周辺で800人がデモ、尖閣問題へ抗議
AFP、2012年9月22日 

東京都港区にある中国大使館近くで22日、尖閣諸島（Senkaku Islands、中国名：釣魚島、Diaoyu Islands）の領有権問題をめぐる中国政府への抗議デモが行われ、約800人が参加した 

フェニックステレビの李淼記者がデモを取材していたのだが、数千人が集まらなくてがっかりしたせいか、規模については触れられることがなかった。


■チャイナチズム

トップニュース級の扱いにしては、中国メディアが期待したような展開にはならなかったかもしれない。その代わり、別のオモシロ・ネタを発見したようだ。

廈門熱線によると、今日のデモには「Chinazism」（チャイナチズム）というプラカードがあったとのこと。「チャイナ＋ナチズム」の造語だ。これを見たある中国ネット民は激怒し、日本の行為に抗議するために「chinazism.com」というドメインを取得。ごくごく簡単ながら日本に抗議するサイトを作った。「チャイナチズム？きさまら小日本鬼子にこんな言葉を言う資格はあるか？」がキャッチコピー。

こんなどうでもいいサイトの話まで記事にしなきゃいけなかったほどのネタ不足、ととらえればいいのだろうか？朝の盛り上がりから考えると、まさに「大山鳴動して鼠一匹」を地で行く話となってしまった。

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