• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

中国マイクロブログの売り上げ急伸、今後3年間で4倍超に=広告以外の収益源確保がカギ(osschina)

2012年09月27日

■iResearch社、中国微博の2015年市場規模を23億元と予測 当面は広告収入が牽引■

*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年9月27日付記事を、許可を得て転載したものです。



調査会社iResearchの報告書『中国微博商業化研究報告 2012年』簡易版を入手したので概要を紹介します。

まず微博の市場規模予測ですが、こちらは新浪(SINA)やテンセント(Tencent)など微博プラットフォームを展開している企業の営業収入を対象としたもの。周辺ビジネスを展開する企業の収入は対象外です。

20120927_写真_中国_微博_1

2012年末は5.0億元(≒ 61.22億円)の営業収入が全体で見込まれ、2013年は9.6億元(≒ 117.55億円)、2014年は15.4億元(≒ 188.57億円)、そして2015年には22.9億元(≒ 280.41億円)の規模にまで達すると予測されています。

その営業収入の内訳予測が下図です。
20120927_写真_中国_微博_2

2012年は75.6%と4分の3超が広告収入(緑色のグラフ)で、ゲーム(黄色のグラフ)は21.9%、その他(青色のグラフ)が2.5%という構成になっています。2015年までに広告収入の割合が減っていくのですが、ゲームの割合も2013年に一時期増えると予測されていますが、その後割合が減少していくと予測されています。その分、その他の比率が年々増えていくと予測されていますが、ここには微博上でのECビジネスが想定されているようで、これらが2013年以降活発化していくだろうと同レポートでは予測されています。

微博のECとの連携は新浪微博もテンセント微博もそれぞれ取組み始めており、今後も注力していくのでしょうが、実際に花開いていくのか、またはその他の収益源などが出てくるのかなどは要注目です。 

同レポート内には微博およびその他主要サービスのユーザー利用時間対比の遷移図も掲載されていました。
20120927_写真_中国_微博_3

2011年に微博(緑色)が急成長。今ではWeb検索と並んで消費時間でトップに位置しています。一方で大きく時間を減らしているのがSNS(黄色)。

微博サービスの収益化、 というのは各プラットフォーム提供企業にとっても最大の課題であることは間違いないですが、今後はプラットフォーム提供企業以外の周辺サービス企業を含めた市場規模感なども調査していきたいところです。

関連記事:
SNS史上初?!新浪微博のユーザー自治委員会が成立=第1期メンバー5000人発表(osschina)
中国IT企業のトレンドは物流投資=新浪微博と快書包が提携(osschina)
中国ナンバーワンマイクロブログは新浪微博じゃない=騰訊微博がユーザー数で圧倒(osschina)
中国マイクロブログの第3勢力・網易微博がユーザー1億2000万人突破(osschina)
新たな成長分野はスマホ向けSNS=新浪がWechat対抗サービス・密友(Meyou)を発表(osschina)

*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年9月27日付記事を、許可を得て転載したものです。 


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ