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【中国斜め読み】胡錦濤派軍幹部が国防部長へ=李鵬が阻止した汪洋の出世(ujc)

2012年09月29日

*本記事はブログ「The Useless Journal of CHINA」の2012年9月28日付記事を許可を得て転載したものです。



■老害大活躍!?

どうやら常務委員入りを逃したとみられる汪洋について、博訊は「李鵬が強硬に反対したから」という説を出している模様。
 

博訊によると、十八大人事真っ盛りの時期に、李鵬は元常務委員で紀検委書記でもあった尉健行を伴って胡錦濤の元を訪問。李鵬は十八大人事について、特に胡錦濤が推薦している李源潮と汪洋について「こいつら中央の判断に背いて天安門事件の再評価するかも知れんぞ」と、過去の言動を証拠としてちらつかせながら、2人の常務委員入りを反対した模様。特に汪洋については、広東から天安門事件の再評価の機運を作り上げ、これにより自分の「改革派」というイメージ作りに利用しようとしていると指摘。これを漏れ聞いた汪洋は、暫く中央の指示があった反腐敗などに力を注いで大人しくしていたところ、李鵬はこれを「風見鶏」と余計に批判したらしい。
 

李源潮については、「あいつは六四の時に北京大学経済管理科学中心で、学生に同情して中央の言論を批判していた」「組織部長になった後、自分の手下を大量に起用して組織部の系統を混乱させた」などと批判。


ちょうど令計画のフェラーリ事件も抱えていた胡錦濤は、江沢民の支持もあった李源潮は無事に押し込んだものの、令計画をソフトランディングさせる代わりに、汪洋の常務委員昇格を諦めるという妥協をとらざるを得なかった、とのことです。

博訊網


■人事情報です

明鏡新聞によると、解放軍装備部部長の常万全(63)が、梁光烈の後任として国防部長に就任する模様。常万全は胡錦濤が軍事委員会主席になってから引き上げられた、軍部では数少ない団派と見られる人物。

明鏡新聞網


■大本営発表

さらに明鏡さんによると、本日中央政治局会議が開催されており、今日28日にも七中全会と十八大の日程が発表される模様。CCTV「新聞聯播」は原稿をスタンバイ済みらしいです。

明鏡新聞


■コントのような

国連総会で行われた、楊潔篪外交部長の尖閣諸島に関する演説内容に対し、日本は児玉和夫国連代表部次席大使が答弁権を行使して反論。すると今度は中国が答弁権を行使して再反論し、そしたらまた日本が答弁権を行使して再々反論、んでもってまた中国が再々々反論を行った模様。

毎日新聞


■肉でも魚でもない

鳩山さんがキャンセルした友好7団体の訪中は、共産党序列4位・政協主席の賈慶林が対応するという無難な線で決着。日本側が河野洋平・元衆院議長がメインゲスト扱いだった模様。ちなみに参加した7団体のトップは、加藤紘一(日中友好協会)・高村正彦(日中友好議連)・野田毅(日中協会)・江田五月(日中友好会館)・辻井喬(作家・日中分か交流協会)のお歴々。

毎日新聞


■嫌がらせ?orとんずら?

日中経済協会会長として訪中する予定だった張富士夫・トヨタ自動車会長は、名古屋小牧空港から社用機のジェットに乗り込んだものの、軍事演習を理由に中国航空局からの離陸許可が降りず釘付け、結局北京に到着できなかった模様。

MSN産経


■飲まにゃやっとられん

2008年に結婚したレオン・ライ(黎明)と楽基児夫婦に、離婚の危機が迫っている模様。この2人はアメリカで結婚したため、離婚の条件はアメリカの州法に則るということで、レオンが嫁のためにせっせと貢いだ4000万HKDの豪邸も1300万HKDのクルーザーもレストランの開業資金もぜ~んぶ持っていかれるらしく、レオンは現在北京でヤケ酒飲んでいる模様。

多維新聞


■中国的・社会への怒りを表す方法その1

深圳に住む19歳の男子学生が、「海南航空のパイロットをしている閻某にエイズを感染させられた。あいつは3年前には自分が感染していることをわかってるのに、ゴムもつけずにやりまくってるから、もう何十人も感染しているかもしれない。あいつは社会に復讐したいんだよ。」とネット上で暴露。海南航空はすでにこの閻某という機長を特定し、乗務禁止処分の上病院送りにした模様。

BBC中文網


■中国的・社会への怒りを表す方法その2

北京ではデモ後も計7台の日本車を破壊したとして、河北省廊坊市から来た李某を逮捕。本人は「日本製品ボイコットを促すためにやったんだ」と供述している模様。

京華時報


■とんだハードボイルド紙

硬派な国際情報紙を自任しているはずの環球時報・英文版で、イギリス・デイリーメール紙の記事の剽窃が発覚。「独占特集」と銘打ったロンドン五輪の記事の中で、一段だけやけに流暢な英語の文章になっていることを、編集が不審に思ったことで発覚。環球時報はすぐに記者を解雇した模様。
 

他にも別の記者がイブニング・スタンダード紙の文章を剽窃していたことも判明しており、こちらは原文を一度中国語に翻訳、それをさらに英文にすることでオリジナルに見せかけていた模様。

多維新聞

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*本記事はブログ「The Useless Journal of CHINA」の2012年9月28日付記事を許可を得て転載したものです。

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