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中国初の空母「遼寧号」が軍に引き渡し=記念式典に習近平の姿がない不思議(水彩画)

2012年09月29日

■また姿を見せない習近平■

*本記事はブログ「中国という隣人」の2012年9月27日付記事を許可を得て転載したものです。


中国がウクライナから購入した空母「ワリャーグ」が遼寧と名前を変え、正式に就役しました。

空母をもつのは中国の念願、ということになっており、就役を祝う式典には中央軍事委員会主席である胡錦濤大先生を筆頭に、軍事委のお偉方がこぞって出席・・・と思いきや筆頭副主席である習近平の姿がありませんでした。(参照記事:「我が国初の航空母艦が海軍に正式引き渡し=胡錦濤が乗艦し視察」新華社、2012/9/25)

20120930_写真_中国_習近平_1

序列から考えれば、通常なら胡錦濤の左は習近平で、制服組2人はその外側に立っているはずなのですが、この晴れがましい式典を欠席とは容易ならざる事態ではないです。

温家宝が北京以外の場所で胡錦濤に同行するのは極めて稀。しかもあくまで国務院の責任者であり軍関係の職位がないということで、温家宝の列席は珍しい事態です。ただ遼寧の引き渡しには国務院の傘下にある工業・情報化部と国家国防科学技術工業局がかんでいるようなので、一応理解はできます。

ただ党中央や国務院の祝電を読むのはともかく、自身が席を持っていない中央軍事委の祝電まで、温家宝が読んでしまうのはアリなんでしょうか。普通なら、このお仕事は習近平が担当するものです。

習近平といえば、8月末から2週間に渡り行方をくらます騒ぎがありました。背中を負傷した、襲われた、尖閣問題に対応していたなど様々な説が出ていましたが、健康面で問題が無いのは、前日に北京で執り行われた要人の葬式と、翌日に同じく北京で開かれた表彰式に出席している事から問題ないことが分かります。
(参考記事:「伍紹祖告別式、北京で挙行」中国新聞網、2012/9/24。「胡錦濤、全国文化体制改革工作表彰大会代表と会見」新華社、2012/9/26)。

20120930_写真_中国_習近平_2

李長春と李克強に挟まれている七三分けが習近平さんです。劉雲山でさえ確認できるのに、顔が見えない写真を使うとか新華社は習近平嫌いなんでしょうか。式典の後に胡錦濤と温家宝は空母を視察しているのですが、そこにも習近平は姿を見せず。ただし全くの無視というわけにもいかず、梁国烈国防部長を従えて、遼寧の兵士を慰問しているようです。

香港紙は、かつて日米との間に摩擦を起こしたくないと空母導入を諦めた江沢民に遠慮したのだと、習近平の欠席理由を説明していますが、あまりしっくりきませんね。

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*本記事はブログ「中国という隣人」の2012年9月27日付記事を許可を得て転載したものです。


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