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2012年10月01日
DCCIインターネットデータ調査センターによると、中国の微博(マイクロブログ)ユーザーは既に3.27億人に達しました。うち88.81%が微博を利用している19歳以上のユーザーとのこと。
右側は各微博ごとの登録率なのですが、上から新浪微博(Sina Weibo)が87.87%、腾讯微博(Tencent Weibo)が84.69%、網易微博(Netease Weibo)が56.12%、捜狐微博(Sohu Weibo)が35.63%、鳳凰微博(Ifeng Weibo)が13.51%でその他が18.37%という結果になりました。ほとんどの人が新浪微博と騰訊微博の双方にアカウントを持っていることになります。
各ユーザーの微博アカウント保有数は平均で1.45件で、日々2.13件の情報発信、3.12件の転送を行っているとのことですが、年齢別分布は下記のとおりになっているそうです。
26~30歳がトップの比率で29.57%を占め、その後は31~35歳が21.03%、19~25歳が19.40%とこの3分類でユーザーの7割を占めています。
続いては性別、婚姻状況、地域などのデータです。
男女別では57.4%:42.6%と男性のほうが若干多く、婚姻状況は62.41%:36.22%と既婚ユーザーの方が比率が高いようです。
右下にある都市別を見るとやはり一級都市から三級都市までの割合が多く85%超をしめており、四級都市以下は9.95%、農村地域が4.68%となっておりますが、都市部は比較的浸透しており、四級都市以下や農村部はまだまだこれからの市場といえるのかもしれません。
下図は情報発信、転送など各行為をどの時間帯に行うかをまとめたものです。
各行為毎に大きな差はなく肌色の「決まった時間はない」というのがどれもトップですが、9時~16時59分までが全体の各45%前後を占めるなど、以前の別の調査とも同じく日中の時間帯がメインになっているようですね(^^
次に下図は微博の利用頻度です。
利用頻度が9分類に別れているのですが、 グラフの下から4色が毎日1回以上は利用するユーザーなのですが、新浪微博(Sina Weibo)や腾讯微博(Tencent Weibo)で8割前後、その他微博でも6割強のユーザーが毎日微博を利用しているようです。
最後は微博をどの端末で利用しているか、という統計です。
左からPC、スマートフォン、タブレットPC、非スマートフォン携帯となっており、左3つに大きな差はないのですが、非スマートフォンでのアクセスも60.24%あるのは想像より高めでした。非スマートフォンということは現在の中国の携帯事情など考慮すると2Gユーザーが大半だと思うのですが、 各微博がWAP接続用のサイトも提供している理由も分かってきます。
さて、今回のレポートから抜粋して簡単に紹介しましたが、同レポートのPDFはこちらからダウンロードできますので、中国語で書かれてはいますが、興味ある方はぜひご覧になってみてください。
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*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2012年9月25日付記事を、許可を得て転載したものです。