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2012年10月08日
チベットタイムズにグドゥップの遺書が掲載された。
グドゥップは遺書で、法王の譲歩に耳を傾けず、弾圧を強めるばかりの中国を非難。隠されたチベットの真実を明らかにするために、非暴力の闘いの究極の方法として、焼身することを表明している。また、同胞たちには団結し、「智慧の弓を引き、命の矢を放ち、真実の闘い」を継続するよう求めている。
遺書は「命により打ち鳴らされし国家(チベット)の太鼓の音」と題され、命を賭け焼身することにより、チベット人と世界の人々に「目を覚ませ。注目せよ。勇気をだせ」と訴えているものと思われる。
今回、遺書として発表されたこの文章の日付は今年3月14日(中国側のいう2008年ラサ動乱の日)になっている。早くも3月に焼身の決意を固めていたと思われる。そして、実際焼身に及んだ直前に発表したのであろう。
苦楽と業を共にする雪山の人々(チベット人)の目標は、完全な独立を達成し、ダライ・ラマ法王をチベットにお招きすることである。しかし、ダライ・ラマ法王は非暴力による中道路線を提唱され、名実ともなる自治獲得に努力されている。そして、600万チベット人はこの法王のお言葉を頭上に掲げ、長期にわたり希望を共にして来た。
しかし、中国政府はこの提案に興味を示し賛同するどころか、チベット人の福祉を語るだけでもその者を逮捕し、非常な拷問を与え、ダライ・ラマ法王を非難せず、チベットが中国の一部であると認めない者を暗殺したり、失踪させたりする。チベット人の幸福にはまったく興味を保たず、真の現状を隠し続ける。
我々は非暴力の闘いをさらに研ぎすまし、チベットの真の現状を知らしめ、証拠を示すために、自らの身を火に捧げ、チベット独立を叫ぶ。虚空に有られる神々よチベットを照覧あれ、母なる大地よ悲愛とともにチベットを見守られよ。地上にある世界の全てよ真実に注目されよ。
清らかであった雪の国は赤い血に染まり、非情な軍隊により覆われ、絶え間ない弾圧の下にある。しかし、勇敢にして挫ける事のない雪の子供たちは、智慧の弓を引き、命の矢を放ち、真実の闘いに勝利するであろう。
最後に、雪山の同胞たちよ、平等と自由の権利を享受するために、チベット全体の目的を主とし、個人的な利害を捨て、団結を強めて頂きたい。これが私の願いだ。ディルの人グドゥップ、2012年3月14日
ネットで発信する以外に世論に訴える方法は無いのでしょうか。
忘れもしない、あれは2000年1月29日の朝日新聞の記事。
チベットのカルマパ17世の亡命事件を特集して、”活仏”を揶揄する解説文を掲載していました。
完全に中国寄りの記事。
その文章を読んだ瞬間、それまで子供のころから40年近く読み続けた朝日新聞と決別することにしました。
マスコミにも生活があるのでしょうが、魂を売り渡した態度は許せません。
kinbricksnow殿、これからも発信を続けてください。
応援しております。