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【小ネタ】日中のノーベル三面ニュース対決!田中真紀子の洗濯機VSチャリティー・モンスターの一軒家

2012年10月17日

日中ノーベル賞対決。中国の成金三面記事と日本のビンボー三面記事とが熱い火花を散らしている。2012年10月16日、RFA中国語版が伝えた。


■日本のターンっ!

「山中教授に洗濯機贈呈を」=田中文科相が提案
時事通信=WSJ、2012年10月16日

山中教授は8日、自宅の洗濯機が故障し、修理の最中に受賞の連絡を受けたと明かしている。田中文科相は閣議後の閣僚懇談会で「さぞ生活者としてお困りだろう。閣僚の頭割りで寄付したらどうか」と提案。全閣僚から同意を得られたといい、閣僚の寄付に法的な問題点がないかどうかを検討した上で、贈呈したい意向を示した。

うーん……というニュースだが、RFAがすばらしいのはここから。

目前日本带干燥防臭功能的最高级洗衣机的售价约为10万日圆(约7950元人民币),野田内阁有18名大臣,平均约分摊5000日圆(约400元人民币)。

現在、日本の乾燥・防臭機能付の最高級洗濯機の値段は約10万円(約7950元)。野田内閣の閣僚18人で割ると、1人5000円(約400元)となる。

誰も求めていないであろう、日本の洗濯機価格まで読者に伝えてくれている。ありがとうRFA。


■中国のターンッ!

さてRFA記事のタイトルなのだが、「中国の富豪、莫言に一軒家を贈ると発言=日本内閣、ノーベル賞受賞者に洗濯機を贈呈へ」というもの。日中三面記事を並べているのだが、実は中国側の事情についてはタイトルで書かれているだけ。本文中では一切取り上げられていない。あかんだろRFA。

というわけで、莫言の一軒家ネタはどういう話かというと、UJCさんがツイッターでさっくり解説してくれています。


陳光標さんは人権活動家として有名な盲目の弁護士・陳光誠さんとはまったく無関係ながら、建築廃材回収業で蓄えた資産ととどまることを知らぬ事前の心、そしてワールドクラスの自己顕示欲と奇想によって、「世界の三面記事」欄を征服し続ける「チャリティー・モンスター」(金鰤命名)。

最近でも「中国の富豪、反日デモで日本車壊された43人に新車贈呈」とか、「米紙に釣魚島広告を掲載した陳光標 日本メディアにも掲載の意欲」というネタで、全世界に楽しいニュースを届けてくれました。

20121017_写真_中国_ノーベル賞


■勝負ありっ?!

というわけで、日中のどうでもいいニュースを並べてくれたところにRFAの嫌がらせというか、なにかを感じるわけですが、どちらがノーベル三面ニュース賞を獲得するかとなると、やはり中国のチャリティー・モンスターに軍配が上がるような気がします。

閣僚18人が5000円ずつだしあって洗濯機を買うという話もステキなのですが、北京の一軒家プレゼントやっ!のほうが世界的に見ればインパクトが大きいでしょう。しかも自己顕示欲の固まりの陳氏ならば、一軒家の前でドヤ顔している写真ぐらい撮らせてくれるはず。一方、田中真紀子文科相がビッグカメラで洗濯機を選んでいる写真を撮らせてくれるかというと疑問であります。

というわけで、RFAが候補者選定、金鰤が選考したノーベル三面ニュース賞は中国のチャリティー・モンスターさんとなりました。

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