■焼身の原因は「夫婦仲」と言えば100万元やる■
夫婦善哉 / othree
中国のチベット支配に焼身抗議し、死亡したサンゲ・ギャンツォ。中国当局は「夫婦ゲンカが原因での自殺」にするよう遺族にもちかけたという。17日付Tibet Timesチベット語版が伝えた。
2012年10月6日正午、アムド地方ツゥ(ツォエ 合作)から約10キロ離れたドカル僧院でのこと。同院仏塔前でサンゲ・ギャンツォ(27)は「ダライ・ラマ法王をチベットに!チベットに宗教と言語の自由を!」と叫び焼身、その場で死亡した。
RFAに現地から寄せられた情報によると、警官と役人が悲嘆に沈む遺族を訪ね、「サンゲ・ギャンツォの
焼身は中国政府への抗議ではなく、夫婦仲が悪くなったことを苦にしたもの。そういう内容の手紙を書き署名すれば、100万元(約1250万円)与えよう」と持ちかけたという。
妻はこの提案を断固拒否。「サンゲ・ギャンツォは家族をとても大事にする人だった。年寄りも含め、みんな彼の働きにより生活していた。彼の焼身は夫婦仲とは全く関係ない」と明言したという。
焼身抗議者をおとしめるのは中国政府の常套手段だ。「犯罪者」だった、「女を買うようなぼんくら僧侶」だった、「異性問題」に悩んでいた、「夫婦仲」「嫁の両親との仲」が悪かったことが原因だ……うんぬん。中国の圧政が焼身の原因であるという事実をごまかすためだ。こうした嘘は悲しみの中にある焼身者の家族、そしてチベット人の心を逆なでする。
今回は大金をちらつかせながら家族を買収しようとした。金で人の心を買えると思うのが中国当局だ。たとえ金で買ったウソの手紙であろうとも、中央政府に良い報告ができるならばいいということなのだろう。100万元といえば大金だが、上の歓心を買うためならば安い出費ということか。