中国にステキすぎるテーマパークが出没したという。
【スライドショー】日本兵や八路軍兵のロールプレーができる中国のテーマパーク
WSJ日本語版、2012年10月23日
中国・山西省武郷県2つのテーマパークでは、旧日本軍や中国共産党の旧八路軍の兵士をまねたロールプレーができる。
WSJのコメントはやたらと不自由な日本語でなんのことだかよくわからないが、調べてみるとこれは山西省長治市武郷県にあるテーマパーク「八路軍文化園」「遊撃戦体験園」と野外劇「太行山」の写真だという。
武郷県は山西省では典型的な「石炭しかない」県だったとのこと(
武郷県公式サイト)。このモノカルチャーっぷりはやばいっしょということで白羽の矢が立てられたのが「紅色旅遊」(革命旅行)だ。国共内戦期に八路軍の華北司令部があったという故事にちなんだということらしいが、そんなことはどうでもいい。武郷県のすばらしいところはありえないほど本気にテーマパークしているところである(参照:
中華網論壇、
紅色旅遊)
トロッコにのって出てくる敵を射撃するとってもまっとうなアトラクション……多分。
敵列車に手榴弾を投げ込むゲーム。日本軍にドイツみたいなゴージャスな戦車があれば戦車にしがみついて手榴弾をいれる遊びができたのに……すまぬ。
日本軍と八路軍に分かれての打ち合いも可能。全国初のインタラクティブ紅色文化観光地ですっ!なおBB弾ではなく、レーザーでの命中判定なのでお子様も安心。
日本軍の子どもも楽しそう
塹壕戦という名の迷路。
野外劇では村人が総出演。みんなお給料もらえます。
野外劇の一幕?!村民の役者さんだとしたらノリノリすぎ。
とまあこんな感じ。ネットではなかなかわからないので、誰か突撃してルポをあげてほしい。
経済日報によると、今年の黄金週間(9月30日~10月7日)には武郷県はのべ14万7600人の観光客を迎えたとのこと。前年比29%増。観光地の入場料収入は195万元(約2440万円)、7728万元(約9億6600万円)。たいしたことのない金額のように思えるが、石炭以外なんにもないド田舎にとっては貴重な現金収入となっているそう。
野外劇に出演する村民は1日30元(約375円)のお給料をもらえ、また農家楽(農家レストラン)を開いた村民もいるそうで。革命文化遺産が村の資本家を生み出すのかと思うと胸が熱くなる。
さて、昨年8月には安徽省で「
日本兵に扮して女の子を拉致ろう!コスプレ革命イベント「鬼子が村にやってきたショー」が炎上」というネタがあった。日本兵にコスプレして村を襲い女子を拉致するプレイ、その日本兵を撃退する八路軍として戦うプレイが楽しめるというステキな革命観光地だったが、不謹慎すぎると叩かれてしまった。
今回はおとがめなしのようだが、女性を拉致するのがまずかったのか。日本兵と八路軍がレーザー銃で撃ち合いするのは許容範囲なのか。中国の基準がちょっとわからなくなったのであった。
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