習近平体制が誕生する十八大まであと10日足らず。今の中国のぴりぴりした空気感を伝える小ネタを
中国広播網が紹介している。
習近平体制が誕生する十八大(中国共産党第18回全国代表大会)は2012年11月8日に開幕する。開催地である北京はもちろん、中国全土で治安強化キャンペーンが展開されている。強化されたのは一般の警備だけではない。ネットやメディアの検閲もそうだという。
その締め上げっぷりがほとんど笑い話に達していると、ミュージシャンの高暁松が明かしている。

最近、楽曲の検閲が空前の厳格さとなっている。主要テレビ局では「死」「下」(下野の意)など不吉な漢字を使った曲は放映してはならないんだと。さっき、「死了都要爱」をカバーした歌手がひっかかっていた。同業者に忠告(T^T)
いくらなんでもギャグなのではという内容だが、コメント1万件、リツイート4万8000件を集めるホットトピックに。
なおコメント欄だが、
「死んでも愛す」がダメなら「生きられずとも愛す」でどうよ?
いやいや、終了しても愛すだろ
天に昇っても愛す
墓になっても愛す
身を犠牲にしても愛す
棺桶に入っても愛す
ろうそくを吹き消すことになっても愛す
足が突っ張っても(=蹬腿=くたばるという意味)愛す
辮髪が跳ね上がっても(=翘辫子=おだぶつという意味)愛す
と、「曲名をどう言い換えたらいいか大喜利」になっている。
いや、死を言い換えるのはまだ楽な気がするが、「下」とかはもっと大変な気がするのだがどうなんだろうか?さすがにネタなのではないかと思うが、一方でひょっとしたらありうるかもというぴりぴりした空気があるのも事実。勝手に気を回した人たちがいろいろと配慮するというケースはあるかもしれない。
例えるならば、大学受験の合格発表前に受験生の前で不吉なことは言わないようにとみんなで注意しているような感じだろうか。
というわけで、周囲の人々にひたすら気を使わせる今回の「受験戦争」。いったい誰が「サクラチル」となるのか、答えはもうすぐである。
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