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家電ネット通販大手・京東商城が1時間で25億円の損害=バグ技「無限1up」で大変なことに―中国

2012年10月31日

中国の家電ネット販売大手・京東商城。出血覚悟の値引き合戦など数々の顧客サービスを手がけてきた同社のスーパー顧客サービス的「ミス」をやってしまったことが話題となっている。


2012年10月31日、新浪網を参照した。

京東商城には購入したり、商品のレビューを書いたりするとポイントをもらえる制度がある。そのポイントで携帯電話アカウントやQQアカウントにチャージすることが可能だ。

ところが10月30日午後10時半ごろ、その機能に大変なバグが出現した。どんだけ携帯電話料金をチャージしてもポイントが減らないのだ。この大変ステキな顧客サービスを聞きつけたビンボー人たちが京東商城サイトに出撃。スーパーマリオの無限1アップのごとく、チャリーンチャリーンとチャージし始めた。

「携帯電話アカウントに36万元(約450万円)ほど入金してやったぜ!」という強者もあらわれたという。月5000円ほど料金がかかるとして75年分の通話料を前払いしたことになる。他にも宝くじ500元(約6250円)買ってやった!などと多数の犯罪報告があるようだ。

20121031_写真_中国_京東_
*携帯チャージ成功しまくりや!と犯罪自慢している画像。

京東商城は「玄関の鍵をかけ忘れたからといって、ドロボウに入っていいはずはない!」とのまっとうすぎる例えを用い、無限1upをしたネットユーザーに返金を求める姿勢。ただし新浪網によると、「500元以上パクると法的責任が生じる」とのこと。500元までだったらおとがめなしなのだろうか。

バグ技が使えた時間は1時間ほどだったが、一説では京東商城の被害額は2億元(約25億円)に達したという。過酷な値引き競争で手元資金不足が懸念されている京東にとっては決して小さな金額ではなさそうだ。担当者はどうなってしまうのだろうか。クビじゃすまない予感である。

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