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チベット仏教の僧侶となった英国人が焼身抗議し死亡、中国への抗議が目的か(tonbani)

2012年11月18日

■フランスのチベット僧院でイギリス人僧侶が焼身、死亡 中国政府への抗議の焼身か?■


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*生前の僧トンデン(David Alain)

2012年11月15日午後4時50分ごろ(現地時間)、フランスのトゥルーズから40キロ程離れた場所にあるゲルク派の「ナーランダ僧院」の庭で英国人僧侶トンデンが焼身、死亡した。トンデンはチベット式法名で、本名はDavid Alain。年齢は38歳。この僧院でチベット仏教の僧侶になり5年目という。

ただ、彼は焼身の前に遺書や書き置きを残しておらず、また焼身を直接目撃した人もいないということで、これが「チベット人への連帯を示し、中国政府に抗議するための焼身」であったかどうか、今のところはっきりしていない。警察が現在、動機や目的を調査中とのこと。

このナーランダ僧院は1981年に創立され、現在の管長はラマ・ロプサン・テンダル、25人の僧侶と20人の俗人が常住しているという(ナーランダ僧院公式サイト)。

チベット人は「これは中国に対する焼身抗議である」と思う事であろう。だとすれば、外国人がチベットのために焼身抗議するというショッキングなケースとなる。

参照記事:15日付RFA中国語版、フランス語紙ladepeche.fr、フランス語紙midi-pyrenees.france3、16日付phayul(英語)、17日付Telegraph

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*僧侶トンデンは9月7日にトゥルーズで行われた「真実のトーチリレー」に参加していた。写真右端のチベット国旗の左手がトンデン。こうした活動に参加していたことを思えば、トンデンがチベットのために焼身抗議を行った可能性は高い。

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*フランス、ナーランダ僧院の僧侶たち

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*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の2012年11月16日付記事を許可を得て転載したものです。


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