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トラウマ間違いなし!邪神ピカチュウにバカウケする中国人オタク(百元)

2012年11月22日

■中国の怖すぎるピカチュウへの中国オタクの反応■


■怖すぎるピカチュウ

近頃話題になっている、中国のイベントに出現した「怖すぎるピカチュウ」について。

中国発:アニメフェスに展示されたピカチュウが___悪夢に出るほど怖すぎる! (ギャラリーあり) (Kotaku JAPAN)
[阿宅愛新奇] 溫州動漫節好奇葩 簡直無法直視(写真多数)

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*ピカチュウ?!

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*中国でNARUTOは大人気。サクラの疾走感をうまく表現しています。

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*ウルトラマンはまずまずの出来?!でもウルトラの母のブサイク度が……。真ん中のかわいい怪獣をこれから袋だたきにするのでしょうか。

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*ディズニーも犠牲に。

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*アバター、中国でも大ヒットです。

ありがたいことにこの件について「中国オタクの反応はどうなのか?」という質問を複数いただいております。

まずこの怖すぎるピカチュウなどのですが、今年の9月30日から10月5日まで中国浙江省の温州で開催された「第五回温州国際動漫節」に展示されたものだそうです。ピカチュウなどのポケモン系だけでなく、ウルトラマンにアバターやディズニー系のキャラ、更には国内のアニメ作品までも同時にターゲットにする無差別っぷりがステキですね。
このピカチュウらしきものが他の国のネットで話題になっていることから、今週になって中国のニュースサイトなどでも取り上げられ、上手い具合に中国オタクの間でもちょっとした反応が出ていますので、その辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させています。


■中国人オタクの興奮

温州国際動漫節は、全く予想もしないことに出会える!入ってみたらなんかちょっとアレなウルトラマンの一群が出迎えてくれる!しかし、それは序の口だ。その後にもっとスゴイ、なんかもう言葉にすることのできないレベルのピカチュウに出会えたりするぞ!

えーと……なに?あの怪獣……ピ、ピカチュウなのかな?黄色と赤い丸しか元の部分が残っていないような。

このアニメイベントは、愛に満ちているというのを感じ取ることも出来る。こんなレベルまでいってしまった、貶すことなんてできない!ネタにするしかないじゃないか!!

ワザとじゃなくてマジで作ってコレだというのが伝わってくるのが、その、何と言いますか……

俺の幼き日の思い出が……ピュアな気持ちが……完全に壊された……これはやはり、全世界のファンにごめんなさいしないといけないレベルではないだろうか?

直視することができない、これはまさしく邪神!!某セイバーに続き、我が国がまた邪神を召喚してしまったのか!?

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ピ、ピカチュウーーーーーーー!!これはいったいどういう意図のもとに行われた抽象化なんだ!?

えーと、アニメフェアだよね?来るのはアニメが好きな人間ばかりだし、関係者もそれを仕事にしていたり、最低限アニメファンを利用した商業的な成功を目論むよね?なんでこんなダメな方向にリアル路線を突き進んだピカチュウが出るんだよ!!!

あああああああ、完全に、全くの容赦なく、幼い日の思い出が、壊れた!これは、悪夢だ!!

温州国際動漫節……すげぇイベントだったんだな。こんな展示を出してくるとは。

これはきっとあれだ、アニメとお化け屋敷という子供の大好きなモノを合体させるというアイデアの結晶なんだよ!

自分が受けた衝撃を言葉で表現することができない。もしや、このアニメフェアって国産アニメを盛り上げ、日本製品をボイコットするためのモノなのか?いや、マジでポケモンをここまでヒドイ造形にするとか、そういう目的をちょっと疑ってしまうわ!!

いや、アメリカもウチの国の国産アニメも被害に遭っている。とても国際的で平等なイベントなのは間違いない。しかしその中でトランスフォーマーだけは比較的マトモっぽい……これは陰謀を感じる!!

このアニメキャラのアレンジっぷりは本当にスゴイな……元の良さが少しも残っていない……しかし生々しさだけはオリジナルより強い!

いや、なんだかんだで元ネタが分かる辺り、これはこれでスゴイのでは……?オリジナルの親しみやすさは欠片も残ってないが。

このイベントのテーマは、ウルトラマンVS怪獣ピカチュウってことでいいんだろうか。

イベントの委員会の人間は何を思ってこのピカチュウを出現させたんだろう?この違和感以外に何もないバケモノを……子供どころか俺達にもトラウマを植え付けにきてるな。

これって、法事の時とかに燃やす用の紙人形なんだよね?ねぇ、だれかそうだと言ってくれ!

ハッ!?このピカチュウ達から感じるプレッシャー……もしや、これはあれか?「覇気」と言うヤツなのか!?幼き頃の思い出を壊したことによる悲しみと怒りから生まれるパワーということなのか……

温州のイベントって、ウチの国でも特に有名ではない普通のアニメイベントという感じだったけど、これのおかげで有名になれたな!こうかはばつぐんだ!

おーい、この我が国の公式邪神化ピカチュウ、ついに2ちゃんねるにバレたらしいぞ!我が国の手法が宣伝されている……そして、日本のファンに大ダメージを与えたようだ……!

パクリの分野における我が国のスゴさをまた日本人に知られてしまったということか……と、とりあえず、こっちの分野においてはまたしても我が国の勝利だな!!

おめでとう!これで温州にも特産が出来たね!俺の故郷の四川はもう、オタク的にはパクリガンダム系ロボ「天郷2号」で有名になっちゃっているから仲間ができそうで嬉しいよ!!

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やったね!温州!きっと日本で「温州」と検索したら候補に「ピカチュウ」って出るようになるよ!!

とまぁ、こんな感じで。


■関係者の熱い気持ちと邪神誕生の温度差に爆笑してしまった

中国オタクの面々も、また新たなネタが出現してしまったことに面白がりつつも、やはり頭を抱えてしまうようです。

それにしてもこの温州のイベントって、反日暴動真っ盛りの頃、開催が危ぶまれるイベントとして中国オタクのやり取りの中でも名前が挙がっていたのですよね……具体的にはこの記事を書いていた時くらいですかね。
(関連記事:【反日デモ】怖くてコスプレも同人イベントもできない!中国人オタクの嘆き(百元)

実際、このイベントに関しても

「コスプレする人の多くが、記念写真撮ったり目立つようなことしたくない、イベントは避けるとか言っている。でも、私は怖がらないで来てくれよ!と言いたい。みんなコスプレ大会やコスプレイヤーの人を尊重してくれるって!」

「そりゃ見た感じそこまで盛り上がっていないかもしれないけど、みんな怖がる必要はない!関係者だって怖いけど頑張っているんだから!

といった感じの呼びかけを見かけました。しかしそんなやり取りが行われていたイベントが、こんな面白いことになっていたというのは私も正直予想外でした、はい。

ここ最近のゴタゴタでは、私がお手伝いしていたり追っかけたりしていた中国のイベントやら何やらも軒並み消えましたし、ここ数年で徐々に積み上げてきた中国オタク関係の様々なものがあっさりと崩壊してしまいました。私自身も、もう何かホント凹んでいたというか諦め気分になっていたのですが、そんな時に中国ではこういうトンデモナイのが出ていたというのは、ヘンな言い方ですがとても嬉しくなってしまいます。

やはり中国オタク事情は面白いなーと改めて実感できましたし、おかげでまたしばらくの間このブログの更新も楽しくやれそうです。とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年11月10日付記事を、許可を得て転載したものです。

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