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世界の終わりまであと3週間=マヤの予言で盛り上がる中国ネット民

2012年12月03日

■教えてください、マヤ人って信じられますか?■

ノストラダムスの大予言―迫りくる1999年7の月、人類滅亡の日 (ノン・ブック 55)

2012年12月21日はマヤの長期歴が終わる日として2012年世界終末論の根拠となっている。

世界の終わりまであと3週間を切ったが、中国では最後の盛り上がりと言うべきか、「请问玛雅人靠谱吗?要是靠谱我就……」(教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら……) という書き出しで始まるマヤ文体が中国のネットで話題になっているという。

教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら、期末試験のための復習をやめます。

教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら、今月はクレカの返済をやめます。

教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら、12月はシフト入れません。仕事しないでチベット旅行に行きます。

教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら、何年も好きだったあの子に告白したい。

教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら、両親のもとに帰って世間話したい。

教えてください。マヤ人って信頼できますか?もし信頼できるなら、出張をやめて妻のところに飛んでいきます。

というのがマヤ文体の実例。宿題やりたくない的な面倒くさいネタから、両親にあいたい的しっとりネタまでそろっている。

中国では、ハリウッド映画「2012」の大ヒットもあって、マヤ歴に基づく2012年終末論がかなりの知名度を得ている。完全にネタとして楽しんでいる人が大多数だが、社会主義でも滅ぼせない迷信好きのお国柄。こっそり本気にしている人も相当数いるはず、へんな事件が起きなければいいのだが。

日本ではいまいち2012年終末論が盛り上がっていないように思うのだが、1999年のノストラダムスの大予言やら、1986年のハレー彗星を十分に楽しんだためだろうか。少なくとも私から見ると、今の中国の終末論の楽しみっぷりは既視感がある。

中国といえば終末論先進国。1000年もの間、歴代王朝から邪教認定を受けてきた白蓮教というヒット作を生み出しているし、19世紀末には善書という名の、まもなくやってくる破局をサバイブするために善行を積むというガイドブックが大ヒット。近年でも地球爆発の危機を教祖が食い止めてくれている法輪功もある。

終末論の分厚い伝統を持つ中国が、なぜ信仰のマヤ歴ごときにこれほどうぶな反応を見せているのか、がちょっと気になるところ。その理由を考えてみた。

(1)中国人はハリウッド大作映画が大好き。映画「2012」の大ヒットが要因。
(2)迷信邪教の撲滅を目指す中国共産党の文化弾圧により、終末論リテラシーが低下した。
(3)終末論リテラシーが高すぎて、終末論をエンジョイできる機会は逃さない。

最初は1番が有力な気がしていたのだが、考えているうちに実は3番が有力な気も……。はたして正解はやいかに?!

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