中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年12月05日
夏に出ていた今年の冬の予報は「非常に寒い」とのことでした。しかし、ニジニ・ノヴゴロドはつい最近まで気温がプラスのままでした。これからどうなるかわかりませんけれども、今年は冬の到来が遅いことだけは確かです。
ちなみに、ロシア人たちは晩秋の中途半端な天気が苦手みたいで、「どうせなら早く本格的な冬になってほしい」と、周りのみんながずっと雪を楽しみにしていました。そして、その願いが叶い、最近雪がよく降るようになりました。しかし、雪が降ったら降ったで大変です。今日も朝から吹雪で、ニジニ・ノヴゴロドのあっちこっちが渋滞です……。
さて、前回の記事「外国人には理解不能!「すいません」の謝罪から会話が始まる日本語」に引き続き、今回もロシア人が何となくぴんと来ない日本語のちょっとした会話を取り上げます。ついこの前うちの駐在員の会話の中でも出た「低血圧」の話です。
会話のパターンとしては下記の通りです。
「低血圧だ」という話になった→「(低血圧の人は)朝が弱い」というセリフが出る。
日本でよく耳にする会話の流れですが、実は、ロシア人はこの発想に対して違和感を抱きます。
「朝、誰だって起きるのがつらいんじゃないの」
と、日本語ができるうちの会社の女の子もこの前言っていましたけれども、どうも彼女にとっても、この会話は不思議に聞こえるようです。言うまでもなく、ちょっと考えれば「低血圧」と「朝の起きづらさ」の関係が何となくわかります。
しかし、「寝るのが遅い」や「冬、朝になっても暗い」など、朝起きづらい理由は他にもいっぱい考えられるから、朝が苦手なのは何もかも低血圧の人に限ったことではないと、この会話を聞いたロシア人たちは思ってしまいます。実際、健康優良児のタチアナでも朝が弱いです(ただの寝不足です)。だから、低血圧の話のたびに日本でわざわざ「朝の起きづらさ」の話が持ち出されるのは毎回不思議に思えてなりません。
それにしても、どうして日本では普通に耳にするこの会話はロシアでは何となく成り立たないのだろうか?ロシア人はみんな高血圧だから、低血圧の人があまり市民権がないのか?(←ロシア人は高血圧かどうかわかりませんけど…)それとも、ロシア人で朝が弱い人が多いから、低血圧の人だけ特別に同情してもらっていると「私だって・・・」といやな気分になるのか?理由はさっぱりわかりません。
逆に、日本人は低血圧と朝の弱さをどうしてそんなに結びたがるのでしょうか?皆さんおわかりでしたら、ぜひ教えてください。
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*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2012年12月5日付記事を、許可を得て転載したものです。