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四川省高官が失脚へ!習近平体制初の政治疑獄はどこまで延焼するのか?!(水彩画)

2012年12月07日

■新任中央宣伝部長に早速失脚の危機■

Fire in Dumpster
Fire in Dumpster / benwatts


新任の劉奇葆・中国共産党中央宣伝部部長。この名前をぜひ覚えてあげてください。さもなくば早速消えてしまう可能性もあります。


■李春城・四川省委副書記の失踪

十八大(中国共産党第18回全国代表大会)で選ばれた中央候補委員から、双規(秘密裏の拘束・取り調べ)処分者がでました(新華網)。双規を喰らった李春城・四川省委副書記は16期に中央候補委員でありながら、17期では落選。18期では後ろから数えた方が早い位置ではありますが、候補委員に復活を果たしています。

ちなみに中央委員のリストは画数順で名前が並んでいますが、中央候補委員は得票順に並びます。上位は中央委員の欠員が出ると上から順番に補充されることになります。

四川日報によると、四川省の省都・成都市で開かれた12月4日の中央宣伝講話団による十八大精神報告会に、李春城が出席していないことが確認されています。11月27日、28日に開かれた十八大精神の学習会には李春城も出席しているため、28日から4日の間に双規されたことがわかります。


■どこまで延焼するでしょう?

この李春城事件ですが、容疑は開発新区での汚職か、成都工業投資グループの紀律違反との噂。ですが、注目はどこまで延焼するのでしょうかの一点です。

まず第一に2007~2012年まで四川省委書記を務め、中央宣伝部部長に転身したばかりの劉奇葆がやばいとの噂が。28日に北朝鮮を訪問する予定でしたが、急遽キャンセルされました。29日、李建国(全人代副委員長)が代理として北朝鮮を訪問。金正恩に十八大の報告をしています。28日以降、劉奇葆の消息は一切伝えられていないため、双規されたのではとの観測も浮上していましたが、中央対外宣伝弁公室、中国文化部を訪問したとのニュースが6日夜に伝えられています(新華社)。

さらに胡錦濤の懐刀・令計画の妻である谷麗萍・全国青少年宮副会長、中国青年創業国際計画総幹事が双規されたとの情報もあります(明鏡)。令計画といえば、息子が女の子に**してもらいながらフェラーリで事故ったことで、十八大の胡錦濤大敗北を招いたという大戦犯です。

また李春城は1998年にハルピン市副市長から成都市副市長へと大出世を遂げ、2000年には当時の省委書記だった周永康によって成都市長に引き上げられ、16期の候補委員となっています。前政治局常務委員の周永康の名前がまたまた取りざたされることになったのです。


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*本記事はブログ「中国という隣人」の2012年12月6日付記事を許可を得て転載したものです。


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