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2012年12月12日
全能神教。「東方閃電」とも。1993年に河南省で誕生した。キリストが女性に生まれ変わったという鄧閃電が中国に降臨。まもなく世界の終わり=時代の大転換期が訪れて、大紅龍(=サタン)の支配の時代が終焉。災厄を乗り越えた人々は新時代に生きることになる……的な教義らしい。創始者は大祭司である趙維山。2001年に米国に政治亡命している。
12月11日:甘粛省蘭州市。数百人が省政府庁舎正門前に集結。交通渋滞を引き起こす。12月11日:河南省登封市穎陽鎮。数百人がデモ。12月11日:河南省鄭州市。数百人がデモし警察に鎮圧される。12月10日:河南省開封市尉氏県。数百人が行進しチラシを配る。対暴動警察に追い払われ、複数人が逮捕された。12月10日:河南省登封市大冶鎮。300人以上がデモ。警察と衝突し、複数人が負傷。警官にも負傷者がでた。12月10日:河南商丘市睢県。連日夜に1000人以上が行進。数回にわたり警察、都市管理局と衝突。12月10日:河南商丘市睢県。数百人が街中で「神が降臨された」と宣伝。12月9日:河南省鄭州市。数百人が行進。対暴動警察に追い払われる。12月8日:河南省商丘市虞城県。県庁所在地で1000人近い信者が集会。政府庁舎と派出所を包囲した。虞城県のいくつかの郷鎮でも同様の事件が発生している。警察が大挙出動し鎮圧。多くの逮捕者がでた。大楊集鎮だけでも40~50人が逮捕されたという。大半が女性であった。12月8日:河南省商丘市。神じゃ数百人が行進。対暴動警察の大部隊に取り囲まれ、追い払われる。12月8日:河南省鄭州市上街区。1000人弱が行進。警察に鎮圧される。行進参加者に負傷者、逮捕者が多数出た。12月6日:陝西省渭南市富平県庄里鎮。300人弱が消防隊入り口を行進。最終的に対暴動警察に追い払われる。
「”世界の終わり”、デマの由来と真相」(新華網、12日)マヤ歴の世界の終わりから始まり、シュメール人の預言、彗星の衝突、太陽フレア、グランドクルス、地磁気の移動などなどMMRチックなネタを新華社が解説。「7人の“全能神”邪教関係者、逮捕される」(西寧晩報、12日)青海省西寧市で全能神の宣伝をしていた神じゃ7人が逮捕される。現地では「科学を崇拝し邪教をボイコットしよう」をテーマにした啓蒙活動が急きょ展開された。「福建省福州市、世界の終わりのデマ・チラシをまいた人々が拘束される」(人民網、12日)福州市で全能神教のチラシを配る信者。果物をプレゼントして通行人の気をひいていた。「邪教を信じたら”世界の終わり”を回避できるだって?!ばかばかしい」福州晩報、11日)9日にチラシを配る信者4人が逮捕された。「「邪教らしき組織が西安で「世界の終わり」のデマ、「全能神論」を説く」(西部新聞網、12日)