• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

北京でひっそり開かれた日本人声優イベント=反日モードの乗り越え方(百元)

2012年12月27日

■北京で声優イベント開催 これで今年のイベント全滅は回避となりました■


今回は中国オタク関係のニュースの紹介を。12月15日に北京の日本大使館で、声優の小野友樹さんと小野賢章さんをお招きしてのイベントが行われました。日本語のメディアではこちらで報道されていますね。
日本人声優中国の若者酔わす 北京の大使館で交流(西日本新聞)

ご存じの通り、9月の暴動以降中国でのオタク関係のイベントは非常に厳しいことになっており、予定されていたイベントも軒並み中止となり現在も難しい状況が続いています。一応日本からのゲストを招かない中国国内の人間による中国国内向けのイベント、例えば日本の作品がテーマに混じるイベントや、同人イベントなどが普通に行われる状態には戻っているのですが、日本人をゲストに招いてのイベントはまだ難しいですね。

暴動以降の時期に予定されていた日本からゲストを招いてのイベントなどは当面延期となっているケースも少なくないようですが、現状ではどこの都市もイベントの許可申請が通らず、スケジュールの目途も立たないといった状況になっているようです。

中国でのイベント開催に関しては、都市ごとに状況が違いますし、(例えば上海は開催コストが高いものの、比較的楽にイベント開催にもっていけるなど)現地からは都市によっては3月くらいにはイベントもできるのでは……という話は出ていますが、希望的な観測も混じっているので何とも言えない状態が続いています。

そんな中、今回の北京のイベントは日本大使館内で行うということで様々な問題をどうにかクリアーして開催にこぎつけたそうです。

今回のイベントは何は無くとも「無事に開催されること」を最大の目的としてイロイロと気を使いながら準備が行われており、事前の告知に関しても主に中国語のHPやメールでの広報程度で、イベント当日も厳しいセキュリティチェックが行われていたそうです。(開催場所を考えればある意味当然なのですが、身分証明書の携帯が必須な声優イベントというのは初めてですね)

今回はある種特別措置的な流れでのものですし、今後また同じようなことを行うのは難しいでしょうが、正直よくもまぁ現在の難しい情勢の中でイベントを成功させたもんだと思ってしまいます。なにはともあれ、今回のイベントのおかげで暴動後のイベント全滅という事態が避けられたのは、中国のオタク関係の方面では久々に良いニュースでした。

とりあえず、こんな所で。

関連記事:
【反日デモ】「中国政府は抑制に転じた」の間違い=反日モードはそう簡単には終わらない
【反日デモ】ボクが経験した反日=日本大使館の前を歩いてみた―中国
【反日デモ】私たちは愛国と敵を倒すことしか習わなかった=ある中国人女性の言葉(ucci-h)
【反日デモ】毛沢東を知らない若き毛沢東信者、毛沢東を罵る老人を殴る―中国
北京・上海、日本アニメフェスで「エヴァ序」上映=中国人オタク感無量(百元)
「最低50人は声優の名前を挙げられるべし!」中国人オタクに伝わる真のオタク十ヶ条―中国オタ事情

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年12月16日付記事を、許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (1)

    • 1. こほら
    • 2012年12月27日 13:08
    • これって丹羽前大使のころに企画されてたんですかね?退任後の丹羽さんのお話を記事などでみていると、こういう時期だからこそ退任が残念だとおもわざるをえないです。

コメント欄を開く

ページのトップへ