■新浪微博に見る2012年中国のホットな話題と人物■
まずは2012年微博有名人のランキングです。
新浪微博上で言及された回数に基づいてランキングされています。
第1位はYotubeの再生回数でも新記録を作った江南スタイルでお馴染みのPSY(サイ)さん。実に1億回を超える109,740,903回も言及されました。PSYさんは新浪微博上にも公式アカウントを開設しており、そのフォローワー数は500万人を超えています。
第2位は韓国のアイドルグループ・スーパージュニアの中国人メンバー・韩庚(ハンギョン)。ソロ転向後も大人気です。第3位は不動産企業・北京市華遠地産の経営者・任志強。今後の不動産価格の趨勢を占ったり、政府の不動産政策を批判したりと派手な言論で知られています。
以下、芸能人、作家、ビジネスマンらがランクインする中、日本の蒼井そらさんも19,290,117回言及され、14位にランクインしています。外国人としては唯一トップ30入りという偉業を成し遂げています。中国ではすっかり微博有名人としての地位を確立した蒼井そらさんですが、その勢いは2012年も続いていたのですね。
もう1つ特徴的なことは、微博女王などと呼ばれる女優の姚晨(Yao Chen)さんが30位にとどまったことです。彼女のフォローワー数は3000万人超で、新浪微博1位。今年再婚をしたりと話題はそれなりにあったはずなのですが。
■ホットトピック
さて、次は2012年度ホットな話題のランキングです。
1位はロンドン五輪。3億9000万回以上も言及されています。新浪微博では五輪特設ページを開設し、メダル獲得状況などをリアルタイムに更新していましたので、その効果も現れたということでしょう。
2位はネットスラングの『屌丝』(関連記事:「
お金もねぇ、コネもねぇ、顔もそんなにイケてねぇ!自虐的自称「屌丝」が流行語に―中国(百元)」)。2012年に大流行した言葉で微博でもよく使われていましたが、五輪にはダブルスコアで破れる結果となりました。
そして3位はPSYの江南スタイル。有名人ランキングの1位に続き、ホットトピックでも3位にランクインしています。4位には微博を使った慈善サービス「
微公益」。5位、6位はテレビ番組。7位はネットスラング「高富帥」、屌丝の対義語で、イケメン・金持ちといった意味。8位はマイクロブログを政治に活用する「微博政務」。9位は人気ドラマの台詞。10位は「釣魚島は中国のものだ」。日中の政治問題も10位にランクイン、やはり関心は高かったようです。
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*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2013年1月5日付記事を、許可を得て転載したものです。