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ヤラセか?それともホンモノか?かわいくて優しくてテコンドーの達人、ポルシェ少女の人命救出劇―中国

2013年01月09日

完全無欠のリアル・ヒロイン、ポルシェ少女こと呉倩影ちゃんについて。


2013年1月7日付広州日報、8日付張家界在線あたりを主に参照した。


■2011年12月、スーパーヒロイン・ポルシェ少女が爆誕

2011年12月25日、 スーパーヒロイン・ポルシェ少女が誕生した(記事「中国のちょっといい話=倒れたご婦人を救った「ポルシェ少女」が話題に」)。

広東省広州市でのこと。一人の女性がめまいを起こして道に倒れていた。誰かが助けてあげればいいのだが、下手に助けると、「やましい気持ちがなければ助け起こしたりはしないはず。すなわち、あなたがこの女性を倒したのでしょう」と訴えられるんじゃね?! とみんながびびっている国・中国だけになかなか話が進まない。

そこに。2シーターのポルシェのオープンカーでさっそうと登場したのがポルシェ少女。また中学生ぐらいのあどけない女の子だが、役に立たない野次馬を尻目にちゃきちゃき行動。女性が倒れているのを見ると、運転手のおっさんに病院まで運ぶように命令。自分はさっさとタクシーをひろって帰っていった。

20111227_中国_写真_スーパーヒロイン_紫荊侠_スーパーカー少女2

あどけない少女の勇気と優しさは感動を呼び、ポルシェ少女、最も美しい少女と讃えられることに。ちなみに最近、中国では道徳的にいいことをした女の人はすぐに「最も美しい~」 と言うことになっている。例えば他人様の赤ちゃんが10階から落下したのをキャッチした女性は「最も美しいママ」と呼ばれている(関連記事)。ただ男の場合は「最もカッコイイ~」とは呼ばれない。「善行を積んだ=美しい(女性限定)」という腐った方程式は早く滅べばいいのに、と切に願っている。


■ポルシェ少女から前蹴り少女に

閑話休題。2013年1月5日、ポルシェ少女が再び大活躍している。

5日夜、広州市の宏宇広場で一人の女性が現れた。彼女はあたりにお札をまき散らしたかと思うと、カミソリを取り出し、自殺するそぶりを見せた。カミソリが押し当てられた胸からは血がにじんでいるではないか。どうする?!1年前同様、役に立たない野次馬どもを尻目に登場したのはあどけない少女。

散らばったお札を拾い集め、「お返しします」と声をかけつつ接近。そしてすきを見て放った前蹴り一発でカミソリを蹴飛ばし、女性を救出したのであった。


*キックのシーンは50秒から。

この一件だけでもスーパーヒロインの座は確定なのに、実はこの少女、2011年12月のポルシェ少女と同一人物ということがわかり、またまた大変な騒ぎとなっている。


■かわいくて、家柄もよくて、優しくて、テコンドーの達人

ポルシェ少女と前蹴り少女、どちらか一つの善行を積むだけでも大変なのに、まだ中学生の女の子が2つとも達成しているというのは大変な驚きだったりする。

20130109_写真_中国_
*マイクロブログから。かわいい。テコンドーの広州大会で優勝しているとのこと。前蹴りの鋭さも納得。しかも「お金持ちは臓器ドナーにはならないんだなんて言っている人の話聞いてむかついた。私のうちは超大金持ち(富二代)じゃないけど、そこそこお金はあるから、ドナーになってその人の話をウソだと証明してやる」的な書き込みも。どこまで良い子なんや……。

ちなみにこの少女、呉倩影ちゃんという名前も判明。今は中学生とのことで、マイクロブログにも試験終わったよ~などと書き込んでいる。

「なんでええ子なんや」と素直に感涙するものもいれば、私のように「そんな完全無欠の良い子がおってたまるかい。前回は写真、今回は動画が残っているのも怪しすぎるで~。売名のためのやらせやろ」と疑うものも。

そうした疑い深い人の気持ちを一身に背負ってインタビューしたのが張家界在線。ボクの心象風景的意訳でお伝えすると、

「おまえ、事件の日はえらく着飾っとったけど、今は学校の制服(ジャージ)やんけ!」
「自分撮りが趣味なんで。親も着飾ると喜ぶのであの日はおめかししてました。」
「えらくいいカメラ持っとるの~」
「自拍神器(中国でクレイジーなヒットをしたカシオEX-TR150)ですよ。5000元(約6万5000円)ぐらい」
「おまえはあれか、富二代(金持ちのお嬢ちゃん)かい」
「いやいやいや。富二代じゃないですよ。両親が衣料品工場を経営しているだけで。」

と、こんな感じ。かわいくて、家柄もよくて、優しくて、テコンドーの達人で、なんて女子はいない!そうしたボクらの確信を背に受け、張家界在線は全力で嫌がらせ的質問をぶつけているが、ことごとくさわやかに返されて討ち死にしている……。

例え事件がヤラセだったとしても、これだけうまく受け答えしているのはすごいの一言。なんかもう、完全無欠のスーパーヒロイン誕生という雰囲気で、猜疑心に凝り固まった私は激しく敗北したのでありました……。

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 コメント一覧 (3)

    • 1. ななし
    • 2013年01月10日 09:54
    • 「ポルシェで登場」ってとこで吹いた。

      中国では「そこそこ金を持ってる」レベルで運転手つきのポルシェが手に入るんですねw
    • 2. t_f
    • 2013年01月10日 14:54
    • スクーターだったらまだリアリティがあったろうね。
      アクシデントからインタビューまで仕込みだろ。支那のおまえら頑張
      ってもっと追い込め。足りてねえぞ。
    • 3. ahah-man
    • 2013年01月11日 12:38
    • まぁ、来年も楽しみにしてればいいんじゃないの?

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