中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2013年01月11日
一昨年の頃から噂はされていたのですが、いよいよ新浪微博も英語版のページを提供し海外展開を狙っていくようです。cnBetaが伝えています。
まだテストを開始したばかりなのか、上の図を見てもらうと分かるとおり、英語化されているのは一部分なのと、まだ不自然な翻訳も見受けられます。新浪微博は今まで簡体字の他、香港版と台湾版の繁体字の計3種類をサポートしており、 PC用ページだと右下から切り替えが可能ですが、現在テスト中の英語はまだ選択できるようにはなっていないようです。
新浪微博の関係者は今回の英語化に関し、「英語版はまず全世界に向け公開するのではなく、東南アジア諸国をターゲットに展開する」と語っています。
インドネシアなどは人口も2億人を超え、Facebook利用率も高く、LINEなども若年層中心に受け入れられていると言われていますし、微博の最大のライバル微信(WeChat)なども進出を開始するなどソーシャルメディア業界がにわかに賑わっていますし、その他タイやベトナムもこれからの市場でしょうし、激戦の欧米に行くよりは良いのかも知れません。そして、まず英語化で幅広くあたりをつけ、それなりの反応を得られた国で、同国のローカライズ対応をしていく、という第2の展開を図っていくのかも知れません。
腾讯微博(Tencent Weibo)は一昨年から英語メニューを用意してたり、海外の認証ユーザーの投稿には翻訳機能を付随したりといち早く国際化対応をしていた。ですが先ほど試してみたところ、ユーザー・インターフェースが一世代前のものになっているなど、リリース後にあまりメンテナンスされていない印象を受けました。
2013年は中国国内での劇的なユーザー増は望み薄な分、今年が微博の国際化元年になる可能性も出てきました。海外でどう受け止められるのか含め、今後継続的に観察していきたいと思います。
関連記事:
中国微博業界の2012年=3つの光と3つの影(osschina)
3年間でユーザー3億人超に=中国マイクロブログ大手・新浪微博の軌跡(osschina)
SNS史上初?!新浪微博のユーザー自治委員会が成立=第1期メンバー5000人発表(osschina)
大人が使うマイクロブログ「捜狐」「網易」=中国微博年代別ユーザー分布(11年9月)(osschina)
中国IT企業のトレンドは物流投資=新浪微博と快書包が提携(osschina)
*本記事はブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の2013年1月11日付記事を、許可を得て転載したものです。