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テレ東深夜ドラマが中国でまたまた話題に!「孤独のグルメ」を語る中国人オタク(百元)

2013年01月22日

■中国オタク「そうか、あの技は孤独のグルメが元になっていたのか」■


■中国におけるプレゼンスを失った日本ドラマ、唯一気を吐くのがテレ東深夜ドラマ

ありがたいことに「日本のドラマ関係の反応は何かありませんか?」という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

現在の中国において、アニメや漫画などに比べると定期的に日本ドラマを追っかけるファンの規模もかなり小さいものになっており話題になり難い所があります。特に昨年はゴタゴタがありましたから、いよいよ話題は……。

しかしそんな中で中国オタク層からも一定以上のファンが出て話題になった作品が二つありました。その一つは当ブログでも以前話題にした「勇者ヨシヒコ」そしてもう一つが「孤独のグルメ」です。

   

実はそれ以前に放映されていた「深夜食堂」が中国の日本のドラマの視聴を行っている層や一部の中国オタクからの評価が高く、その層が「孤独のグルメ」も追っかけるようになり、その流れの中で「孤独のグルメ」が話題となって、作品に出て来る食べ物や独特な空気に引き込まれてしまう人間が結構出たそうです。

そんな訳で今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけた「孤独のグルメ」に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

最近「孤独のグルメ」の人気というか、知名度が上がってきているよね。ドラマも二期放映されたし。内容に関しては、主人公の五郎が色んなところで一人で飯を食うだけなんだが、その設定と構成でまさかあんなに面白い作品になるとは思わなかったよ。

まさに「日常的」な部分があるし、主人公の言動に共感するモノがある。何て言うか、とてもリアリティを感じるのが魅力になっているんじゃないかな。

原作漫画も独特な雰囲気だよね。最近こっちでは原作漫画の画像も流れている。作品の画風もあってかなりリアルに、しかも飯がうまそうになっている作品だと思う。

残念なのは名言部分がまだきちんと訳されて出回っていないことかな。一部の訳はあるんだが。ドラマの字幕の質もヒドイ所があったし。でもまぁ、なんとなく分かるよね。

自分が特に印象深いのは、騒ぐ店主に対して五郎が料理店で自分の哲学を述べ、更に手を出してくる店主に対して必殺のアームロックをかけるシーンだな。日本のネットや同人とかであのシーンがちょくちょくネタにされるのも理解できる。

あのシーン良いよね。留学生か何かだと思われるバイトの呉さんをいじめる店長、そして悪くなった空気の中で食事を楽しめなくなり、しかも店長の騒ぎが続いていることが温厚な五郎の怒りのラインを越えてしまう。五郎の「モノを食べるとき」への価値観を理解しようとせず、しかも手を出す店長!それに対して五郎必殺のアームロックが飛ぶ!があああ!それ以上いけない。

そうか、あの技は孤独のグルメが元になっていたのか。アームロックが日本の作品でしょっちゅう出て来るからどこから来ているのか不思議に思っていた。

グルメ漫画かと思ったら突然格闘漫画になるからな。五郎って普通のサラリーマンだろうに。

あそこだけ「孤独のグルメ」ではなく、「餓狼伝」になってるのかもな!それと五郎は祖父が日本の古武術の館長で、そこで修業を受けているから強い。もっともその古武術の関節技は非常に小さい問題にしか使われないわけだが……あと、仕事はサラリーマンではなく個人の貿易商だね。だから色んなところに出没する。

確か原作漫画の台湾版は昨年の終わりごろに出てるんじゃなかったかな?それと私もうっかり勘違いして買いそうになってしまったんだが、ウチの国では「村上龍料理小説集」が「孤独美食家」という中国語タイトルで出ているから気を付けろ。台湾版の方は以前から広まっている「孤独的美食家」がタイトルだからな!

20130122_写真_中国_ドラマ_
こちらの台湾ネット書店でサンプルページの閲覧が可能。

原作がそんなに量がないし、続きを作るのは難しいようにも思うが、ドラマの第三期とかやってくれないかな。正直かなり期待している。

原作漫画って90年代に始まった作品で、最近も新作が描かれているっていうからてっきり数十巻はあるのかと思ったら単行本で1冊しか出ていないんだよね。それが最近になってドラマ化までされる人気になるとか、スゴイもんだね。

五郎ネタって日本のネットというか、オタク関係だとかなり定番になっているんだよね。それにしても、俺はこの作品のせいで体重が3キロ増えたぜ……

確かスカイリムをこの作品のパロディでやってる同人誌とかもあったな。妙に印象深い。

ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話」とか、bilibiliで結構人気になっているよね。自分はあの作品で初めて五郎の存在を知った。

この作品は夜に見てはいけない作品だ。絶対に、餓える。

いつ見たってハラが減るよ!餓えるよ!しかし夜が一番危険なのには同意。ついつい夜食を作り始めてしまったり食いに出たりしてしまう。

私はドラマの方をちょっと見たら、なんか深夜食堂で見たことのある人が主演だったんでそのまま見てハマってしまった。

自分もそれがきっかけだね。もちろん実際は関係ないんだろうけど、実は松重豊演じる二人は同一人物で、「深夜食堂」から「孤独のグルメ」に至るまで深いドラマがあったとか妄想してしまったり。
ドラマは実際に料理が出て来るし、原作漫画も非常に高い描写力で料理を美味しそうに描いているから、見ていると非常にお腹が減るよね……

ここしばらくの間、これでダイエットに失敗するヤツは私の周りにも多かった。しかもなぜか薦めた私が恨まれる。なぜだ!?自分だけが太りたくないから仲間を増やそうだなんて、ほんの少ししか考えていなかったのに!

この作品に関してはまさか人気出るとは思わなかったよ。谷口ジロー先生の画風ってオタク受けはしなさそうだし、それに加えて一昔前の作品だから中国語化なんてのもされていなかったからね。

見るタイミング的には、時間に余裕があれば昼飯の後とかがベターなのかなぁ。夜だと大変なことになり易いし。

ええい!だから、夜に「孤独のグルメ」でスレを立てるんじゃないと、言ってるじゃないか!!

夜にまったりと作品を見るスタイルには合わない、いやある意味見てはいけない作品だってのは間違いない。

もう我慢できねぇ!俺ちょっと外に飯食いに行ってくるわ!!

とまぁ、こんな感じで。


■日本ドラマのファンサブの質が悪い理由

中国オタクの間では人気が高まるとともに、夜食テロとなる作品ということで恐れられているようです。

現在、ドラマはアニメに比べて字幕をつけるファンサブグループ字幕組の数もはるかに少なく、字幕作成の動きも鈍く質も良くないという傾向があるそうで、「孤独のグルメ」のファンサブ字幕付き動画に関しても翻訳の質がイマイチで料理名などがヘンなことになっていたりすることも少なくなかったそうです。

また「孤独のグルメ」は原作漫画も当初オタク向けの作品ではないとされていたことから、原作に関してもファンサブ翻訳の動きが鈍い(或いはほとんど無かった?)作品となっていたそうです。

しかしドラマは料理がそのまま出てきますし、原作漫画も非常に美味しそうな料理が描かれているということで翻訳はあまり関係無しに「ハラの減る面白い作品」と受け止められ、徐々に知名度と人気が上がっていった模様です。

ちなみに、中国オタクの間では日本のネットで出て来る孤独のグルメネタ、特にアームロックネタなどが不思議に思われていたようで、昨年のドラマをきっかけに元ネタの存在を知ってやっとネタが理解できたなんてことも少なくなかったという話です。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年1月14日付記事を、許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (3)

    • 1. 名無し
    • 2014年02月25日 09:18
    • 韓国の復讐ドラマなんかスキなん?
      ラストフレンズとかのが暗いけど優秀と思う
      韓国は面白く楽しいしかない
      女王の教室もだから逃げた
      つか中国から言われたかねえな
      抗日ドラマしかないくせに
      ドラマすら政府の許可いるとか論外やろ
    • 2. 名無し
    • 2014年02月25日 09:20
    • 只野仁はくそ面白い
      アンガールズ田中の演技下手のはもっと面白い
      韓国とか確実にぬくよまぢで
    • 3. 名無し
    • 2014年02月25日 09:21
    • 半沢見たくせに

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