中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。

2013年01月23日
ありがたいことに、「ワンパンマンは中国オタク内で何か反応はあるのでしょうか?」という質問をいただいております。そんな訳で今回はこれについてやらせていただきます。
*ワンパンマンは人気ウェブマンガとしてスタート。その後、ウェブマンガを原作として、サイト「となりのヤングジャンプ」で、村田雄介により商業漫画化された。
ワンパンマンは内容もさることながら、その企画周りについても一部の中国オタクから注目されているようで、中国のそっち系の掲示板でも話題になっていました。
そんな訳で、今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
■中国ネット民の議論
村田雄介によってwebで連載されている「ワンパンマン」が、いろいろと凄い。この間はついに単行本まで出た!あの高いレベルの描写とストーリー展開は非常に良いぞ!
あの主人公はインパクトあるよな。ちびまる子ちゃんみたいな顔してるくせに、ワンパンだ!
私は村田雄介先生の画力のスゴさを改めて実感したね。原作はストーリーはともかく画力は微妙というか、下手すれば手抜きに見えるんだが、まさかあんなことにまでなってしまうなんて……
あの作品の主人公、チートというかレベルが限界に達した主人公というか……ヒーロー系の作品にケンカ売っている。でも、それがまた良い。
戦闘シーンも良いし、ストーリー展開がなんとなくありそうだけど無かったノリなんで見ていて楽しい。それにしても村田先生が作画で描きなおすとか、面白い取り組みだねぇ。
蚊の怪人女が、村田雄介の画でまさかあんなにクオリティの高いキャラになるなんて。ちょっと桂正和っぽいところもあってウレシイ。
自分も爆笑してしまった。内容はなんていうかスゴイ勢いだけなのに、村田先生の画力で更にトンデモナイことになっている。
それにしてもあの主人公、3年の激しい訓練でハゲになり、何でもワンパンな強さを手に入れるとは……強さとネタが併存するナイスな設定かも。
ストーリー的には伝統に反逆しているよね。ものすごく。
そう、腕立て、上体起こし、スクワットを100回にランニング10キロという過酷なメニューを3年の間毎日続けることにより、主人公は禿て、強さを手に入れたのだ!いやいや、無いよ!おかしいよ!!
なんかホントにフリーダムな作品だと思う。ネットにある原作の方を追っかけてみたら、今後さらにトンデモな展開になるようだし。
これの原作ってプロの人間じゃなくて、ネット出身なのか。原作ってネット小説とかなの?
原作はネット漫画だね。画力に関してはお世辞にも高いとはいえないが、引き込まれるものがある。
単行本とweb連載版はかなり違うみたいだね。かなりの修正が入っているらしい。村田先生は漫画家としての責任感がどうあるべきかというのを教えてくれているような気がする。
ただ、自分はweb連載版の方が遊びのあるカットが多かったので実験作として面白い気もしたり。コミックではわりと無難(もちろん高いレベルなんだが)なカットになってしまったりしているのが個人的には少々残念。
私もネットに出ている修正の比較画像を見た感じでは、web版のカットのほうが自分の好みというケースもあったから、コミック確保とweb保存ってのが理想かな。台湾版が早くでないもんだろうか。
あと原作のweb漫画版も村田雄介版とはイロイロと別物だな。ストーリーの続きを知るということ以上の価値があるので、あっちも見ておいて損は無い。
原作は絵が微妙だから大したことないweb漫画だろうと侮って軽く眺めはじめたら、一晩で80話以上の最後まで読んでしまった。あの時は次の日が大変だったぜ。
原作漫画を掲載しているサイトがfc2だから、こっちからは規制の「壁」を越えないといかんのよね。しかも画像だから表示に時間かかるし。なんとももどかしい。
私も原作のweb漫画からハマったけど、この作品はマジで面白いよ!漫画の面白さが画だけではないと教えてくれる。いつかアニメ化されないかなぁ。
実際の所、アニメ化の可能性は十分にあるんじゃないか?「アイシールド21」の作者の作画による単行本まで出ているわけだし。
ワンパンマンは作品も企画も興味深いね。webで人気の漫画を一線級の画力の高い漫画家に作画をさせて、それをwebでまた連載し、それを単行本化するときは、更にまた修正を行ってクオリティを高めるとか、よくやれたもんだよなぁ……
ウチの国でもネット小説なんかのネット原作系のコンテンツはわりとあるけど、プロの漫画家によるwebでの展開ってのは面白いよね。
まぁ、ネットコンテンツの活用自体は日本よりもウチの国の方が活発だよね。ウチの国では原作として活用できるコンテンツに関するプロや市場があまり無いってのもあるんだが……
原作はともかく、漫画の制作と公開の流れとして非常に大胆な試みだと思う。こういった実験的な作品は雑誌では無理だろうしね。こういった流れの方でまた何か面白いことが出てくるかもしれないと、ちょっと楽しみになって来るよ。