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【小ネタ】習近平の“禁酒令”一発で人民解放軍が戦闘力アップ……って今までどれだけ飲んでたの?!―中国

2013年01月28日

習近平総書記の”禁酒令”一発で人民解放軍の戦闘力が向上した!という楽しい記事が人民日報に掲載された。

Canons Protecting Zhenhai
Canons Protecting Zhenhai / jimbowen0306


2013年1月27日、人民日報は「中央軍事委員会の“禁酒令”から満一カ月、酒を勧める姿が部隊から消えた」を掲載した。

昨年12月、習近平は浪費や華美を戒める重要講話である、工作作風改善8項目の規定を発表した。これを受け各自治体や省庁でも独自規定が制定されたが、その中でも注目は中央軍事委員会の規定。宴会禁止規定が盛り込まれたが、これが「禁酒令」として大々的に報じられ、酒造メーカー株の下落につながる騒ぎとなった。

その「禁酒令」から満一カ月、成果を誇示する記事が人民日報に掲載されたという次第だ。実際、軍のお偉方がどれだけ禁酒していたのか怪しいものだが、記事ではともかく禁酒をがんばったということをアピールしまくり。なのだが、どうにも突っ込まずにはいられないポイントがちらほら。

(1)「酒を飲まなくなって仕事がはかどりました。おかげで火砲の操作技術の革新に実質的な前進が見られました」。
…………「たった1カ月禁酒しただけで?!今までどんだけさぼってたの?!」と誰しも突っ込まずにはいられない。

(2)今までは酔っぱらい兵士が軍服のまま外出して軍のイメージを損ねていたが、それが改善された。軍と市民の関係が良くなった!
…………って今までどれだけ迷惑をかけていたのか。

(3)ある師団では大隊以上の幹部の35%が脂肪肝、高脂血症、高血圧などの健康問題を抱えていたが、今年の健康診断では明らかに改善した!
…………3人に1人が成人病か……。

習近平様のおかげで人民解放軍の戦闘力が向上したのはまことに喜ばしいが、そもそものスタート地点が低すぎるのではないか。3人に1人が成人病はやばくないか、火砲の操作技術向上って言うけど今までは酔っぱらっていて当たらなかったんじゃね?

などなどネット民がいくらでも突っ込めるナイスなプロパガンダ記事として話題となっている。

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