中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2013年02月12日
11日は休みを貰えたので春節気分を味わおうと近所の龍潭公園でやっている廟会(縁日、旧正月には各地の公園で開催されている)に行って来ました。
廟会と言っても公園でやっているものは特に宗教色はありません。日本の縁日同様、飲食店やおもちゃ屋、ゲーム場などの出店が連なっているだけです。目新しいものはなかったのですが、昼前で腹が減っていたのでいろいろ買い喰いしました。
■買い食い羊肉串編
中国の露天には欠かせない羊肉の串焼き。肉の大きさで値段を設定しているのか、店によって3本10元だったり1本20元だったりします。
これは1本10元(肋骨辺りの部位かもしれない。新疆料理屋の串焼きに遜色ない味だった)
これは1本20元(全然羊肉らしくなくて今ひとつな味だった)
■買い食いその他編
北京名物『爆肚』(35元)。牛や羊の内臓を湯がき、薬味を載せてゴマだれをつけて食べる料理。美味い店で食えば全く臭みのないシャキシャキしたセンマイを食べさせてもらえるのですが、所詮露天なのでたかが知れています。
蝦球(3個20元)廟会には何度か行っているが、これは初めて見た。エビなんて書いているが中身は材料のわからない赤いすり身だった。エビの粉末で着色しているのだろうか。
狗不理包子(5個10元)天津の老舗肉まんが安価で売られている理由は、冷凍食品をそのまま蒸しているから。『狗不理』の名は嘘ではないようだ。
たこ焼き(5個で15元ぐらい?未購入のため値段は不明)調理過程を見てたんだけど、多分この人タコ入れていない。隣の鉄板に積まれている黒い物体は雀の丸焼き。
虫の串焼き(15元~100元)出店数は少ないけど廟会には欠かせない露店。以前の廟会で写真右側にあるサソリの姿揚げを食べたことあるけど、油の味しかしなかった。
■抗日釣魚島ハンマー
おもちゃ屋にはラジコンやぬいぐるみの他に、剣や槍、戟などが並んでいた。やはり廟会は子供がいる家族連れで来るべきなのでしょう。親に買ってもらったおもちゃを掲げる子供が目につきます。
!!?
何だこの物騒なおもちゃ?!
この『抗日釣魚島ハンマー』は1個15元~20元ぐらいの価格でなかなかの人気商品らしく、ボクが気にしていただけかもしれないが多くの子供が手にしていた。ビニール風船とは言え、これを持っている子供3人に囲まれたときはちょっと怖かった。
別デザイン
■その他お店編
1人で来た廟会なんて食って終わりです。難易度激高の輪投げや明らかにパチモノのアニメグッズには興味を惹かれましたが、お金を出すまでにはいかなかったです。中でも『抗日釣魚島ハンマー』は購入するかどうか長く逡巡しましたが、流石にこれを持って歩けるほど肝が太くないので結局諦めました。
台の左隅に書かれている江南スタイル・PSYのイラストにイラッと来る。
中関村でよく見たなぁ。(アニメイラストが書かれたDVDケース)
薬莢ネックレスを販売。「釣魚島の戦備に」という売り文句。
日中関係で全然良い話題を聞きませんが、2013年もいい年でありますように。
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*本記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2013年2月12日付記事を、許可を得て転載したものです。