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レンタル恋人、メンツバトル、涙の別れ……中国の旧正月ネタまとめ

2013年02月20日

春節(旧正月)の定番ネタをまとめてみた。

年夜饭9
年夜饭9 / *flydog*


■毎年話題になるレンタル彼女


自称「中国のニュースを日本一読みまくっている」生活を続けていると、飽きてくることも多い。特にバレンタインデーや旧正月などの定番ネタは毎年かぶっているのでつらい。

例えば、帰省する時に恋人がいないのはまずいということで、バイトくんを雇って連れ帰るというレンタル恋人の話。なんか毎年毎年ピックアップされている。細部はいろいろ異なるパターンがあるのだが、「レンタル恋人の女性を連れて帰った男性、帰省中に二人の中は本物に」的な展開のやつがきゅんとくるのでオススメ。

子の心親知らず?ネットで恋人レンタルを募集!―広東省東莞市
レコードチャイナ、2008年12月28日

26歳の女性の書き込みは「素敵な彼氏をお借りして帰省し旧正月を過ごしたい」という題で、「私の結婚を心配する両親を安心させたいので一緒に帰省してほしい。1日200元(約2640円)、食費・交通費別途支給。誰か私の夢を叶えて」という内容。


■2013年オススメの旧正月ぐっとくるネタ

今年目に触れたネタでぐっと良かったのが、センチメンタルネタ。その1が「農村の団らん、旧正月後の別れ」というお話。楽しい一家団らんが終われば、子どもたちは都市へ帰っていくわけ。日本でもお盆、正月と繰り返される物語だけに涙腺を刺激する。また、それだけではなく、「農村や田舎から出てきた都市暮らしの若人」が主役&ターゲットになっている点が興味深い。なんだかんだいってネットは都市民のものだったのだが、農村出身者が自ら語る物語が増えている……と考えることもできそうだ。

旧正月の終わり、別れの季節=異郷で暮らす現代中国人と親子の情―中国メディア
レコードチャイナ、2013年2月16日

毎年旧正月になると、都市に住む子どもたちは親元に帰る。そして旧正月休みが終わり、別れの時がくると親子の情を確かめ合う。

(…)「80後」(1980年代生まれ)の陸偉(ルー・ウェイ)さんは自分たちを漂泊の世代だと言う。中学、高校は寮暮らし。故郷から遠く離れた大学で勉強し、今暮らしているのも異郷の地。12歳から後、両親と暮らした時間は本当に少ないと振り返る。 

良かったネタその2が本サイトで紹介した記事「「娘にiPadを買ってやろう」出稼ぎ農民の母親が語るちょっとぐっとくる話―中国」。出稼ぎ農民の妻が語る我が子へのあふれんばかりの愛情に涙し、しかしこの愛に応えるのは大変だぜと娘の立場に同情したりと大変なことに。

他にも、出稼ぎ農民夫婦までもが子どもを大学に入れればいい人生を手に入れることができると信じている、学歴身分上昇神話が生きているが新卒生が仕事を見つけられない、とりわけ農村の秀才くんがいい大学を卒業しても就職しようと思ったら勉強はできなくてもコネがあるやつに就職で負ける話とかを思い出して、いろいろぐるぐる想像してしまうのであった。


■その他の定番:メンツ戦争編

帰省のお伴はiphone–横行する「中国式見栄」 
人民網日本語版、2013年2月19日

経理関係の仕事に就いている梁氏は、「中国人は心底メンツが好き」と指摘する。彼は帰省する前、オーダーメードでスーツをしつらえ、iphoneの海賊版を買ってアップルのロゴを貼り付けた。これらにかかったお金は1千元あまり。だが、家に帰ると、iphoneは5千元、スーツは2千元以上したと吹聴した。このような小細工をしても、帰省にかかったお金は総額で3千元以上と、彼にとって大きな負担だった。

アップル・ロゴのシールが笑える。ちゃんとパチモノiPhoneならば最初からアップルのマークがついているはず。ひょっとして正規メーカーのiPhoneによく似た機種にシールを貼ったのだろうか。


<見栄>同窓会は戦いの場!やりきれないと逃げる人続出―中国
レコードチャイナ、2010年2月23日

かつての同級生たちが集まっても、相手の給料を探ったり、株での成功を吹聴するようななまぐさい話ばかり。いい仕事についていない人は肩身が狭い。

故郷に帰って会うのは親だけではなく、親戚やかつての同級生たちも。どこに行っても気が抜けないメンツバトルが……。


iRead壱読制作のウェブ動画「春节衣锦还乡装腔指南!小心别装的太成功了!」(春節「故郷に錦を飾る」ふり指南=成功しすぎないようにご注意を!)

メンツにはスマートフォン、画面サイズはでかければでかいほどいい!などのメンツバトル指南。最後のオチは人の金で支払いできるのが一番カッケー(=官僚が一番だね)、でも捕まると……という話に。

最近、中国のウェブを見ていると、ギャラクシーノートの広告が目につく。画面サイズがでかければでかいほどかっちょいい理論が広まると、iPhoneの不利は免れられないのではないか。

「中国式年越し」親戚からの質問攻撃攻略法―中国メディア
レコードチャイナ、2013年1月28日

「中国式年越し」では、親戚たちが入れ換わり立ち替わり自分を「包囲」し、「恋人はできたの?」「年末ボーナスはいくらもらった?」「あなたたち、長い間結婚を先送りしているけど、子供は一体いつ産むの?」など、さまざまな質問で攻撃してくる。

うざい親戚ネタ。日本も似たようなものではあるが、中国のほうがド直球の質問が多いような印象も。

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