■チベット人歌手に6年の刑 僧侶に5年 キルティ僧侶2度目の拘束■
■人気歌手ロロに6年の刑

ジェクンド(ケグド、玉樹)州ティンドゥ県出身の人気歌手ロロ(30)が2012年4月19日、当局に拘束された(関連記事)。ロロは激しい拷問を受け、衰弱しきったあと、家族の下に一旦帰されていた。しかし今年2月23日に再び連行され、最近6年の刑を受けたという。どの裁判所で、何の罪状で刑を受けたのかはいまだ不明。彼が刑を受ける原因となったアルバムは以下の「チベット国旗を掲げよ、雪山の息子たち༼བོད་དར་ཆ་སྒྲེངས་ཤིག་གངས་བུ་ཚོ ༽」であると思われている。
14曲が含まれるこのアルバムの中、アルバムのタイトルにもなっている曲の中で彼はチベットの独立、チベット人の団結、法王のチベット帰還を訴えている。以下、歌詞の一部を紹介する。
チベット統一の流れを守るため
赤い中国の力に抗するため
真理と共なる中道から
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち
白い雪山への忠信を守るため
チベットの完全独立を獲得するため
様々な道の真の目的を理解しつつ
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち
ダライ・ラマ法王をチベットにお迎えするため
内外チベット人再会のため
赤い命を集めた階段から
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち
雪獅子と雪山に飾られしこの国旗は
チベット人の国旗なり
チベットのためにかつて犠牲となった勇者に報いるため
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち
■シルカル僧院僧侶に5年の刑同じくジェクンド州ティンドゥ県にあるニャンツォ・シルカル僧院は積極的に中国政府に抵抗を示す僧院として有名である。昨年9月1日には突然僧院に数百人の部隊が押し掛け理由も明かさず5人の僧侶を連行した(
関連記事)。
5人の内、身体障害者である僧ガワン・モンラムは1ヶ月後に解放されたが、他の4人は引き続き拘束されていた。数ヶ月後には今回刑期を受けた僧ロプサン・ジンバと僧ツルティム・ケルサンが、拷問の結果重体となったというので、家に帰された。
そして2月23日、自宅で療養中の僧ロプサン・ジンバ(31)は再び連行され、このたび懲役5年の刑を言い渡されたという。罪状は不明のままであり、現在どの刑務所に収監されているのか、健康状態はどのようなのか等は家族にも知らされず、不明という。
この2人(歌手ロロと僧ロプサン・ジンバ)の情報を伝えたチベット人は、「当局はこのように僧侶や歌手を政府に逆らう者として拘束し、刑期を与える前に激しい拷問にさらし、死にそうになったところで家族に引き渡す。そして、家族が治療費に大金を使って何とか彼らを回復させたころを見計らって再び逮捕する。これはチベット人を人と見なしていない行為であり、また違法である。だから、外のチベット人や国際機関に対し、彼らを解放するために助けてほしいとお願いする」、と。
参照:
13日付
Tibet Times チベット語版、12日付
Tibet Expressチベット語版■キルティ僧院僧侶が拘束される12日付ダラムサラ・キルティ僧院リリースによると、9日夜半、ンガバ・キルティ僧院の東側にある民家で叔母の看病をしていたキルティ僧院僧侶ツェパック(29)が突然連行された。
彼が拘束されるのはこれで2度目である。2011年3月25日にも北京で突然警察に連行された。当時は中央民族大学の聴講生だった。数ヶ月間の拘束の末、解放された。容疑は外国と連絡を取ったという嫌疑だったという。
彼は幼少時にキルティ僧院の僧侶となった。成績は優秀、現在は中観学の3年目だという。連行された後、行方は一切不明で、家族は心配にさいなまれている。
参照:
12日付
Tibet Timesチベット語版、13日付
TCHRDリリース関連記事:
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