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【小ネタ】サヨナラ!胡錦濤、“元”国家主席のキンモクセイ―中国

2013年03月14日

影がはげしく薄い胡錦濤“元”国家主席について。
 


■影が薄い胡錦濤

2013年3月14日、中国全国人民代表大会(全人代)で、習近平(シー・ジンピン)氏が国家主席に“当選”した。全人代のニュースを見ていると、“当選”という言葉が連呼されるので、どこの民主主義国かと錯覚を起こしそうになる。ある中国ネット民は「当選やなくて、党選やろ!」とツッコんでいた。

さて、習近平が昨秋就任した党総書記、党軍事委員会主席に続き国家主席の座も得たことで、党、国、軍の3点セットでトップの座を獲得した。明日15日に李克強氏が首相となり、約半年間続いた政権移行期が終了し、習近平体制が正式に始動することになる。

というわけで「習近平ってどんな人?」という話が盛り上がるのはよく理解できるのだが、胡錦濤“元”国家主席の影がびびるぐらい薄いのが悲しい。中国メディアでも「サヨナラ!温家宝」なんて記事がごろごろあるのに胡錦濤のことはガン無視。

せつない……と思っていたら、FMNに胡錦濤絡みの記事があったので、ご紹介。


■胡錦濤のキンモクセイ

広東省深圳市の蓮花山広場に、1本だけ過保護に完全ガードされているキンモクセイの木があるという。

20130314_写真_中国_胡錦濤_1

20130314_写真_中国_胡錦濤_2

ひさしが設置されているだけではなく、栄養を送り込むためのパイプも設置されているのだとか。

実はこのキンモクセイの木、2010年9月に胡錦濤総書記(当時!)が自ら植えてくださったという貴重な一本。この大事な木を枯らさないようにと保護措置をとっている。

下々の迷惑を顧みず、中国の偉い人はあちらこちらで植樹してくださるので、結構大変なのである。題辞ぐらいだったらもうちょっと保存が簡単なのに……。というわけで、先進国・日本が開発した「奇跡の一本松保存技術」は中国に輸出できるのではないか……などと思った次第。


■追記

水彩画さんから一番面白いネタを拾っていないとお叱りを受けたので追記。



深圳都市管理局の回答によると、この木は2010年に国家指導者自らが植えたものだが、当時の深圳は酷熱の天候だったため、植えた後の成長は普通思わしくなかった。日陰をつくる技術的対応を施したことで、より良く成長するようになった。

普通に成長してたらいいやん!やっぱり胡錦濤様が植えた木はミラクルなまでにぐいぐい伸びなきゃダメだったのか……。(追記:「长势一般」は思わしくないの婉曲表現ですよ、とご指摘をいただいたので修正)



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