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日本発「本の“帯”」が中国にもやってきた!これって保存する?捨てる?中国人オタクの議論(百元)

2013年03月14日

■中国オタク「みんなは本の帯ってどうしてる?保存?それとも捨ててる?」■


「北九州中国書店」内部
「北九州中国書店」内部 / casek

■本の“帯”は日本経由で中国に広がった


みなさんは本についてくる「帯」はどうしてらっしゃいますか?私はさっくりと捨ててしまう人間なのですが、きちんととってある方もいらっしゃるかと思います。

中国語では本の帯のことを「書腰」「腰封」「書腰紙」などと言うのですが、本に帯をつけて売るのが普及したのは比較的最近の話だそうです。

一説によれば、本に帯をつける売り方は日本から、或いは日本から台湾を経由して中国本土に入ってきたと言われています。本に帯を付けて売るやり方は、目をひくことができる上にコストもそれほどではないということで、中国の書籍にもここしばらくの間でかなり広まっているそうです。

ただ、本は実際に読むものであり、またある種のコレクションという所もあるので、「本を読むときには邪魔になる本の帯」をどうすればいいのか、中国オタクの面々も少々悩んでしまうことがあるようです。

中国のソッチ系の掲示版でも「本の帯をどうするか?」といったことに関するやり取りが行われたりしていますので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

みんなは本の帯ってどうしてる?保存?それとも捨ててる?私はここ数年本の帯をどうするかで微妙に悩む日々が続いているんで、みんながどうやっているか教えてほしい。

私は結局捨てているよ。以前は本の中にはさんでみたりしたこともあるんだが、それをやると本が傷むし。

本の帯とかいらない。読むのに邪魔だし、私は捨てている。

付けたまんまで特に気にしたことは無いかな。そういや天聞角川のラノベ、一時期帯が無くなってたよね。無くなってみたら本の価値がちょっとだけ下がったように思えてしまうのが不思議。

そういや、天聞角川のラノベの帯は最近また復活したよね。でも、私の見た限りでは広告部分が多くてあんまり好みじゃないし、捨ててしまっている。

私も本のオビって出版社が勝手につけている宣伝用のものだから、個人的にはあんまり収集の必要性を感じないんでいつの間にか無くなっていることがほとんど。

ブックケースのあるような本ならケースに放り込んでいるね。普通のは捨てちゃっているかな……

でも最近はブックケース付きの本って減ってるような気がする。その代わりに帯が増えているような。とりあえず自分の場合、面白いのは残しているが、基本的にゴミ箱行き。

確かに最近は帯付きの本増えているよね。昔買った漫画にはこういうの無かった。

帯なんて無い方が良い。ネタバレかましやがることもあるし。キャラが死ぬとかそういうのを帯に書かないでくれ!テンション下がるし買う気も失せる!!

ネタバレまでいかなくとも、なんか本の内容と合ってないというか、素人くさい宣伝の帯がついていたりすると萎える。別に帯で宣伝すること自体はいいんだが、もうちょっと買わせる気にして欲しいわ。
ちょっと加工してその本の栞にしています。

本の帯についてはあれだ、鶏肋だ。まさに捨てるには惜しいがたいして役に立たない存在だ。

確かに、捨てるのはなんかもったいないと思うんだよね……本にそのまま挟んでおくと本に癖がついてしまうし、つけたままで読むのは邪魔、しかし外して読むといつの間にかボロボロに……扱いに困るよなぁ。ブックケースがついていれば放り込めるが、最近はケース無しで帯だけという本も結構あるし。

最近は帯付きの本が多いけど、帯に書かれているのはメディアか作家の推薦文、あるいは作品を誇大に称える一文だ。帯って宣伝以外の意味はないし、本を手に取って読む際には邪魔になるモノだから、結局私は捨ててしまっているね。

まぁ、そうだよな。結局の所、帯というのは宣伝のためのものなんだから捨てても問題ないよね。本の表紙を捨てるのとは別の話だ。

日本の中古の漫画を買う場合、帯がついていると値段が跳ね上がる。だから帯に価値が無いってわけではないと思う。しかし私はキレイに取っておいた方が良いのかなーと思って、ついとっておくが、いつの間にか汚れたりしてしまうんだよね……

帯が独自性というか、特色のあるモノなのは間違いないんだよな。何となくとっておいた方がいいと思うので捨てるのはためらってしまう。でも結局キレイには保存できていない……

私はコレクション的な意味も重視するんで、ブックカバーつけて、本とは別に保管しているよ。

日本の書店でラノベを買うと、サービスで全部にブックカバー付けてくれるんだよね。あれはとても良いサービスだと思う。あれだったら帯を一緒に保存するのも楽だろうに。

小さい頃は壊したり汚したりしないように教科書やノートとかにはカバーつけたりしてたけど、ラノベや漫画にカバー付けるのってめんどくさいし、カバーをつけちゃうと本棚に並べるときも微妙なんだよな……

私は中国のラノベは帯を残して、日本のラノベの中国語版のは捨てている。日本のはこっちの出版社が勝手につけたヤツか、宣伝用のなのは明らかだし。

本の帯ももうちょっと面白いのが増えるといいんだけどね。実利的な宣伝が多いのがなんとも。日本の漫画の帯とかは文もデザインも凝っていて面白いのも結構あるように感じる。そういやちょっと前に「漫画の帯を付け替えて遊ぶ」ネタがこっちにも輸入されていたな。あれくらいであれば、もっと取っておくんだが。

一応気になるデザインの帯は取っておくという感じでいたら、引き出し一つがいつのまにか帯保管用になってきている。しかしどれがどれの帯だったか分からなくなってきている……

とまぁ、こんな感じで。

中国オタクの買う書籍に関しては、日本の一般的な感覚に比べてコレクションとしての意味合いが強いので、本の帯の扱いに関しては悩んでしまうようですね。

しかし、現状では本の帯に価値を感じることのできる機会も少なく、取っておくにしても手間がかかる、読む際にも邪魔になるということで、なかなかに困った存在となっているのかもしれません。上の発言にもありますが、本の帯が「鶏肋」というのはうまい例えですよね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年3月1日付記事を、許可を得て転載したものです。

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