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汚染が生み出した白き“ミルクの川”を飲料水に使う農民たち―中国

2013年04月01日

■汚染が生み出した白き“ミルクの川”を飲料水に使う農民たち―中国■


2013年4月1日、人民網は雲南省昆明市に“ミルクの川” があると報じた。

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真っ白い水が流れる川。現地住民は「牛奶河」(牛乳川)と呼んでいる。東河区は雲南省でも有数の鉱工業地域で、川の沿岸に大小数十社の鉱山企業が存在する。その廃水が流れこんで、この牛乳川の異様が完成するという。特に乾期になると河川の水量が減少するため、川の水は真っ白になる。

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見るだにすさまじい汚染っぷりだが、近隣の住民はこの水を飲料水に使っているという。川から組んだ後、3日ほど放置。白いなにかが沈殿したところを上澄みだけすくって飲むという。それでもやたらと辛い味がするのだとか。また農業用水にも使っているが、牛乳川の水で育てた作物は収穫量が少なく、また病虫害もおこりやすい。さらに水がかわいた後にはよくわからない白い粉が残るという。

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