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2012年の中国スマホ出荷台数は2億5600万台=86%がアンドロイド機もグーグル外しの予兆も(osshina)

2013年04月04日

■2012年中国スマートフォン出荷台数は2.58億台 4月にはフィーチャーフォンの出荷数を上回る■
 


2013年3月8日、Sootoo.comは中国のスマートフォン出荷台数に関する記事を掲載しました。特に新しい記事でもないのですが、2012年の中国におけるスマートフォンの勢いが如実に現れている記事だったのでご紹介。中国の工信部が発表した数値を図に直したものですが、まずは2005年から2012年までの携帯電話全体とスマートフォンの出荷台数の遷移です。

20130404_写真_中国_スマホ_1


2012年の中国携帯電話の総出荷数は4.66億台で前年比10.8%の増加。スマートフォンに限れば、総出荷台数で2.56億台、前年比166.8%と大幅に出荷数が伸びました。

このスマートフォンの勢いは下図の月別出荷台数をみても明らかです。

20130404_写真_中国_スマホ_2

2012年1月の時点で全携帯電話出荷数に占めるスマートフォンの出荷比率は45.9%でしたが、4月以降は50%を超え、その後も順調に比率を伸ばし2013年1月時点での出荷比率は72.1%と中国で出荷される携帯電話の4台に3台近くがスマートフォンになっていることが分かります。

1,000元スマートフォンなどの廉価モデルや小米などコストパフォーマンスの高い手頃な価格のスマートフォンなどがスマートフォンの勢いを牽引している主要な部分ですが、最近は1,000元スマートフォンでもデュアルコアCPUな端末が出てくるなど、更に購買動機は高まっていますし、この勢いで行くと2013年中にスマートフォンの出荷比率が90%超になりそうですね。

そして、そのスマートフォンの中でもOS別に見るとやはり最も勢いがある、というよりスマートフォン人気を後押ししていると行っても良いのが、Androidです。

20130404_写真_中国_スマホ_3
※同図のタイトル上はモバイルOSとなっていますが、スマートフォン端末のOSという意味なはずです。

2009年に公開されたAndroidは同年は0.3%でしたが2011年に大きく飛躍し、シェアを58.6%と過半数にまで押し上げ2012年末時点では遂に86.4%までシェアをあげてきました。

シェアという数の上では中国市場でも他の追随を許さないAndroid。この傾向はここしばらくは続きそうですが、1点気になる発言もありました。それは、工信部の関係者の談なのですが、Androidはオープンソースとは言えGoogleが主導して開発を行っているモバイルOSであり、コントロールを受ける可能性が非常に高い。したがって中国は中国で独自モバイルOSを開発していくべき、などという発言もあるので、急いで気にする必要はないですが、独自モバイルOSの動向、というのも頭の片隅に入れておくのが懸命かもしれません。

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*本記事はブログ「中国モバイル業界雑記の2013年1月9日付記事を許可を得て転載したものです。 


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 コメント一覧 (4)

    • 1. ahaha-man
    • 2013年04月05日 01:12
    • linnaは俺です。中国人おだてるような話し方してもらわなくてもいいです。
    • 2. グーグル
    • 2013年04月05日 07:40
    • スマホ普及の背景にandroidがあるのはもちろんだが、以外に語られてないのがandroidがGoogleから無料で提供されてる点だ。
      Googleの狙いはandoroidを広めて広告収入を得ること。従って、必然的にandoroid搭載スマホは個人情報がGoogleに抜け易くなってる。
      WindowとOffice、IEの関係と似てる。
      果たしてこういうビジネスモデルが消費者に利益をもたらすのか、疑問に思う。
    • 3. Chinanews
    • 2013年04月05日 12:26
    • >ahaha-manさん
      そうでしたか。>linnaは俺です。

      地大物博(中国には何でもある)は私の実感でして。修論書いている時に義和団が広がった地域、広がらなかった地域について中国人研究者と議論したところ、「中国は広いからな。あんまりがっちり理由を考えても仕方なくね」と言われ衝撃を受けましたw

      今、中国の時事ニュースを見ていても、ガン村から天下第一村からなにからぜんぶそろっているというという中国の広さに驚くことがあります……orz
    • 4. Chinanews
    • 2013年04月05日 12:41
    • >グーグルさん

      やはり無料は強いですね。

      中国だと大手IT企業がグーグル系サービスを自社サービスに置き換えた改造版アンドロイドを製造していますが、これもおっしゃるとおりのサービス囲い込みを狙った動きですね。個人的にはオープンなウェブが勝って欲しいのですが、流れはむしろ逆なんでしょうか。


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