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中国では「よつばと!」よりもダンボーが人気=中国ロボコン・サイトにまで進出(百元)

2013年04月05日

■ダンボー、中国のロボコンのページにまでいつのまにか進出■

よつばと! 12 (電撃コミックス)

ありがたいことに「よつばと!は中国ではどうなのか?」という質問をいただいております。中国オタク内では「よつばと!」に関してはそれなりの知名度はあるようですが、作品がアニメ化されていないことから、同じ作者の「あずまんが大王」に比べると人気も知名度も低いようです。

あずまんが大王DVD-BOX

ただ、面白いことに「よつばと!」の作中で出て来る「ダンボー」の方は作品とは別にジワジワと人気が広まっているようです。ダンボーの中国語名は、「阿楞」(a leng)となっているようですが、これは中国語でダンボールを指す「瓦楞纸」(wa leng zhi)から来ているようです。

ダンボーに関しては、作品としてよりもフィギュアやその写真を通じて知名度が高まっているようで、最近は中国のネットでもちょくちょく見かける存在になってきています。

20130405_写真_中国_

最近教えていただいたのですが、大学生のロボット協議会・ABUロボコンの中国ブロックの公式ページ(中国語)のトップ画像にまでダンボーがこっそり進出しているのには私も驚きました。そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板などで見かけた「ダンボーに関するやり取り」を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。



■中国人オタクの議論

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色んなところで紙箱で作ったっぽい人形のフィギュアの画像、こんな感じのを見かけるんだが、あれって何なのかな?どのような存在で、どのような背景があるのか気になっている。

あれは「よつばと!」という漫画に出て来る紙箱人、「ダンボー」だな。原作の何話に出てきたかまでは知らないけど。

ああ、あれって漫画のキャラだったのか。印象的だとは思っていたが、具体的なことは知らなかったわ……

ダンボーは印象的な存在だけど、ネットで見かけるのは写真とかに単独で出て来るのが多いから案外背景やら元ネタ知らないケースもあるよね。私もネットでのやり取りでその手の話を知った。

ダンボーに関しては一度知ってしまえば当然の知識でも、そこにたどり着く機会が案外無いんだよね。私も調べようとして、情報が「画像」と「amazonマーク」しか無くて途方に暮れた。幸い知り合いが知っていて、画像を見せたらすぐに判明したが、それが無かったら苦戦していたと思う。

私は原作漫画は追っかけていないけどダンボーは買ってしまった。現在私がネットに晒す写真で活躍してくれている。いいよね、ダンボー。

そういやダンボーにはamazonのマークがついているけど、あれはどういうことなの?原作にはそういうの無かったよね。なんかamazonと関係あるの? 

あれは確かamazonと組んで制作された企画商品だったはず。ウチの国で出回っているのはamazonマーク付きのばかりだね。最初に出た無印版は日本でも大人気であっさり無くなってしまったそうだし、当時はウチの国では注目されていなかったからウチの国の人間で無印版持っている人は少ないんじゃないかな。

amazon版は出回っている数に加えて値段が比較的安いってのもあるんじゃないかな。ダンボーのフィギュアは値段がなかなか下がらないように思う。あと私は再販版だが無印の持ってるぜ。最初に日本の情報見たときはなんかカワイイなーと思って後回しにしていたら瞬殺になってモノスゴイ後悔したから、amazon版を持っていたけど無印をもう1体確保した。

それはちょっとウラヤマシイ。自分は再販版も値段が高騰し過ぎたんで諦めたよ。ダンボーは安売りされることがほとんど無いから、欲しいと思っているなら見つけた時に即買うべきだとと思う。

ダンボーと言えば、いつの間にか長文のストーリーというか背景設定っぽいものが出ているが、あれってどこから出たんだろうな。原作漫画では残念な設定しかなかったはずなんだが。ま、そういうのを想像してしまうだけの存在ではあるのは間違いないがな!

漫画の設定はダンボールで作った工作、電球内臓で目が光る、お金で動く、というくらいだよね。しかも原作漫画での出番は非常に少ない。しかし、私たちがダンボーを見たときに抱く感情はとても膨大なものになってしまったりする。

ダンボー……あれはまさに癒し系玩具だよな……

手に入れてみるとよく分かるんだが、色んな場面に合うんだよね。写真撮ってアップする人の気持ちも理解できる。

日常的な道具を擬人化したキャラってのは結構あるし、ウチの国にもあるんだけど、ダンボーって擬人化じゃないし、他のキャラのような表情の変化とかもないんだよね。あるのは丸と三角だけ。しかし見ていると不思議と優しい気持ちになれる。

あと、ウチの国でのダンボーの認識で興味深いのは原作の「机器人」(ロボット)よりむしろ「紙箱人」というキャラで認識されていることだよね。だから自然の風景の中にいるダンボーがより一層引き立つ。
ダンボーのコスプレしたいんだけど、どっかに設計図とかないもんだろうか?あと材料はどんな紙を使えばいいのか……手足の可動部分もイマイチ分からない。


そういやこの間の同人イベントにいたな、ダンボーのコスプレ。遠くから見ても一目で分かるアレは、面白いコスプレだと思った。

コスプレするなら、自分の身体に合わせて適当に調整していく方が手っ取り早いんじゃないか?幸い材料がダンボールであれば問題ないわけだし、コストもそんなにかからんだろう。でも、サイズとか可動部分とかより、ダンボールで綺麗に見えるようにする所の方が難しいような気もする。

気が付いたら、私の机の上のダンボーが5人になっていた。一人じゃ寂しそうだと思って、仲間を揃えてやろうとついつい買ってしまって……

とまぁ、こんな感じで。


■よつばと!よりダンボー

ダンボーという存在は中国オタク内でもいつの間にか受け入れられている模様です。

「よつばと!」の漫画は中国本土ではそこまで浸透しているわけではなく、マニア層が知っている、或いは「あずまんが大王の作者が描いている漫画」といった程度の認識でしたし、以前はダンボーの存在についてもあまり知られていませんでした。

ダンボーの人気が広がったきっかけは、恐らくリボルテック・ダンボーの発売ではないかと思われます。
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これが出たことにより、中国オタク内では徐々に知られるようになった模様です。もしかしたら現在は「よつばと!」の漫画そのものよりもダンボーの方が、知名度は高くなっているかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年3月17日付記事を、許可を得て転載したものです。

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