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中国のネットでも「文豪特殊能力スタイリッシュバトル」が勃発?!中国ネット民の驚き(百元)

2013年04月13日

■中国のネットでも「文豪特殊能力スタイリッシュバトル」が勃発した模様■
 


ありがたいことに面白いネタのタレコミをいただきましたので、今回はその紹介をさせていただきます。
日本の文豪達が自分の作品の特殊能力を使ってバトルを繰り広げるという、スタイリッシュ能力アクションバトル漫画「文豪ストレイドッグス 」の話が中国にも伝わっているようです。

文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコミックス・エース)
参考記事:「文豪ストレイドッグス」イケメン文豪の誕生秘話を語る朝霧カフカ、春河35インタビュー(コミックナタリー)



■中国版文豪ストレイドッグス

使徒子さんという方がweibo上で中国の文豪版特殊能力スタイリッシュ作家を発表されたそうで、中国のネットで話題になっているようです。

そのイラストは以下のようなものだそうです。それぞれのセリフをイイカゲンに訳しますと

20130413_写真_中国_文豪_01
魯迅:君の身体に「早」の字を刻ませてくれないか。(魯迅には子供の頃授業に遅れないために、自分の机に「早」という字を刻んだという故事があります)

20130413_写真_中国_文豪_02
謝冰心:敵を塵になるまで燃やしてしまえ!小桔灯!!

20130413_写真_中国_文豪_03
銭鍾書:キミだけで私の囲城絶対防御を突破するつもりかね?

20130413_写真_中国_文豪_04
曹禺:雷雨にお前への天罰を与えさせようか!

20130413_写真_中国_文豪_05
徐志摩:私の袖から舞出る疾風、受けるがいい(恐らく元ネタは徐志摩の詩の「再別康橋(さらば、ケンブリッジ)」ではないかと)

20130413_写真_中国_文豪_06
老舎:お前に決めた!祥子戦車!!

20130413_写真_中国_文豪_07
朱自清:この月光の下にある後姿をよく見るがいい。これが貴様の死兆星だ。

20130413_写真_中国_文豪_08
茅盾:このゴビ砂漠の白楊樹、全てが私の哨兵だ。彼らのために叫んでくれ。

20130413_写真_中国_文豪_09
巴金:震えろ!繁星の下で駆け回る巨人に直面して!

20130413_写真_中国_文豪_10
艾青:私の羽毛は既にこの私の深く愛する土地に腐乱させている。そしてそれが私の結界となる。

20130413_写真_中国_文豪_11
王小波:この特立独行の豚を甘く見ない方がいい。こいつの剥き出しの牙はもう餓えてたまらないのだからな!

20130413_写真_中国_文豪_12
莫言:俺の豊乳肥臀をくらえ!

といった感じでしょうか。


■中国ネット民の反応

どれも作家の作品が元ネタになっていますので、中国語が分かる方は技画像内にある中国語を検索してみるともっと面白いかと思います。ちなみに中国のネットでも現在話題が拡散中なようで

世界が、俺の世界観が壊れていく……!

なんかもう、スゴイことになっちゃってるなぁ。

ダメだ……もう、昔読んだ名作を昔と同じ目で見ることが出来なくなってしまった!

ハズカシイのかカッコイイのかよく分からないポーズ!あれは……ジョジョ立ち!

この戦いが終わった後、次の戦いは武侠小説界になるのだろうか。金庸の戦闘力が恐ろしいことになりそうだぜ。

能力はスタンド的なものをイメージすればいいのかな。イロイロとネタが浮かんでくる。

Fateの宝具みたいな感じでもいいかもね。確かアンデルセンがサーヴァントになっているはずだし。有名作品を宝具にするとか、登場キャラを軍勢にするとか。

それにしても元ネタの日本文豪、随分とカッコいいデザインにされているな。太宰治とか実際にこんなカッコいいのだろうか?

芥川龍之介は写真見た感じわりとクールでカッコイイよ。他の作家はよくわからんが。ただ少なくともジョジョ立ちするような作家はいないはず……いないよね?

ここまでパロディにしてくるとはスゴイ。近代文学とかお堅いイメージしか無かったが、今後は見る目が変わってしまいそうだ。中学生くらいの頃にこのネタが来ていたらもっと楽しく勉強できたのにとちょっと思ってしまう。

これパロディとしてもスゴイけど元ネタの作家の再現度も高いよね。ポーズはともかく、顔や体は写真を元にしているようだし、元のイメージを残したままかなり良い感じにアレンジされている。

といった感じで、混乱しながらウケている模様です。この文豪バトルというか、文豪たちの奇妙な冒険的な作品、元ネタが分かるとより一層楽しめそうですね。例えば冰心は「超人」と言う作品がありますから、身体強化や多段変身とかしそうですし。

それにしてもこういう中華文化圏のネタにコンバートできるネタが出て、またそれに関する作品がすぐに出てくるとか、面白い時代になったなーなどと感じてしまいます。とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年4月11日付記事を、許可を得て転載したものです。

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