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【小ネタ】日本の貧乏飯・卵かけご飯と中国の貧乏飯・ラードご飯

2013年04月15日

■【小ネタ】日本の貧乏飯・卵かけご飯と中国の貧乏飯・ラードご飯■
 

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サーチナの記事「日本の「卵かけ御飯」が「絶対に危険な食べ物」に選ばれる=中国」という記事がちょっぴり話題となっている。

日本の「卵かけ御飯」が「絶対に危険な食べ物」に選ばれる=中国
サーチナ、2013年4月15日

中国国内でH7N9型鳥インフルエンザウイルス感染拡大に対する危惧(きぐ)が高まっている。中国国内の健康情報を扱うサイトでは、感染を防ぐために「控えるべき食べ物」を紹介する中で「日本式の卵かけ御飯」を「絶対に危険」な食べ物の例として取りあげた。

サーチナは99健康網をソースとしてあげているがこちらは転載記事で、正しくは愛美網が出典だ。


■日本好き中国人の卵かけご飯愛

さて原文を眺めていておかしかったのがにじみ出る卵かけご飯への愛だ。他の料理については、

ティラミス:生卵はティラミスの重要な原料である。ごく一部のお店で別の材料が使われているが、確認できなければ食べるべきではない。
マヨネーズ:生の黄身を使っている。食べるな。

と冷静なかき方なのに、卵かけご飯については、

日式鶏蛋飯(卵かけご飯):熱々の白米に生卵を落として醤油を加える。現時点では絶対に危険な食べ方。こっそり教えるけど、生卵を牛脂バター、ラード、あるいは自分で作った鶏油に換えたほうがおいしいよ!

(当初は牛脂と訳していたが、バターに変更。原文は牛油で牛脂の意味だが、検索すると牛油飯という名前で実際にはバターのせご飯を指すようだ。) 

というノリノリの文章に。「熱々の白米」とわざわざ書いているところに卵かけご飯愛を感じる。中国人には生の卵を食べるという発想はないのだが、日本のアニメ、マンガなどにはちょくちょく登場するだけに、日本好きの中国人には気になってしまう人も少なくないようだ。
(関連記事:【亀梨くんの大好物】あこがれの日本料理「卵かけご飯」は中国人にとって恐怖そのものだった件


■中国版卵かけご飯=ラードご飯

20130414_写真_中国_ラードごはん_

さて個人的に気になったのがラードに醤油を入れて食べるというやり方。ググってみると、猪油飯、猪油拌飯、猪油撈飯などと呼ばれているそうだ。香港、台湾、中国南部では一般的な食べ方で、日本の卵かけご飯的な「貧乏を示す記号」的な役割もあるのだとか。

百度百科によると、清末から中華人民共和国建国書記には「ラードご飯が食べられたらもう十分やないか」という言い回しがあったという。

私はラードご飯の存在を全然知らなかったのだが、日本語のウェブでもちゃんとラードごはんは紹介されていた。デイリーポータルZに「ラードごはん食べ歩き」という記事があり、「東京でラードごはんを出す居酒屋が増えている」と紹介している。またブログ「家常名tama飯店」さんが「中華式ねこまんま ラードご飯 (猪油飯)」というエントリーでレシピも紹介している。

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