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中国でも死につつあるケータイメール=中国版LINEことWechatの影響(osschina)

2013年04月23日

■2013年第1四半期中国SMS通信量は前年同期比0.5%増と微増も1対1のSMSは10.9%減少■
 


■SMS発信数がさらに減少

先日、2012年の中国SMS(ショートメール)通信量が実質マイナス成長であったことをお伝えしました(関連記事)。このたび中国工業情報化部から最新の2013年第1四半期の状況が報告されましたが、減少傾向は加速しています。2013年4月19日付TECHWEBを参照しました。

同報告によると、2013年第1四半期のSMS発信総数は2321.4億件で前年同期比0.5%増。ただし1対1の発信数に限ると、1247.4億件で前年同期比10.9%もの減少を記録しています。

メーカーやサービス提供会社による情報提供、営業活動の一斉発送メールはまだ増えていますが、友人や知人同士の、1対1のSMS通信は大きく減少しています。ただし、マルチメディアコンテンツを含むMMSに関しては総数が221.7億件と前年同期比37.6%。1対1のMMSは13.1億件で前年同期比で15.6%増と成長しています。

下図は1対1でのSMS(上図)、MMS(下図)通信総数を四半期毎にグラフ化したものです。
 
20130423_写真_中国_SMS_1 20130423_写真_中国_SMS_2


■ケータイメールは死ぬのか

 先日、ビジネスメディア誠の記事『ケータイメールは死ぬのか』は、LINEの影響により日本でもケータイメールの利用頻度が減少していると指摘、コミュニケーション手段が変貌しつつあるあると分析しています。中国でもケータイメールがSMS、LINEが微信(WeChat)というツールの違いはあるものの、構造的には同じで、“ケータイメールが死”につつあると言えそうです。

こうした流れを受け、中国移動、中国電信などの中国通信キャリアは自社製のコミュニケーションツールの普及を目指すなど対策を続けています。今後さらなる対策があるのか、あるいは微信やLINEなどOTT(オーバー・ザ・トップ)サービスに対する新たな料金徴収があるのか。引き続き注視が必要です。


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*本記事はブログ「中国ソーシャルメディア雑記」の2013年4月22日付記事を、許可を得て転載したものです。

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