中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2013年04月29日
■オールバック弥勒菩薩
2013年4月、河南省洛陽市の「オールバック弥勒菩薩」が話題となっている。
この邪悪さむき出しの大仏様は洛陽市の遊園地・龍華歓楽園に登場したもの。速攻で写真がネットにアップされ、「オールバック弥勒菩薩」として話題となった。ただ写真をよく見ると、オールバックというよりは八二分けではないだろうか。
イケてなさすぎるとぶったたかれた遊園地側は「実は創業者のお顔を模したものでございまして……」と要らぬ弁解。すると、今度はマスコミから「この成金趣味めっ!」と叩かれまくり、ついには取り壊すことが決まった。取り壊し期間、遊園地は閉園となり6月16日に営業を再開する予定だという。大損害である。
たいして粘りもせずに取り壊しを決めたのはちょっと意外。こんな素直で中国で生きていけるのだろうか。かつてのニセガンダムの粘りを思い出して欲しい。
*これをつくって批判されたので
*ちょっと改造してみました。関連記事。
確かに悪趣味だし、悪人面だし、こんなものが遊園地に鎮座ましましておられたら営業妨害なことこの上ないような気がするが、犯罪を犯しているわけでもなし、税金のムダ遣いをしているわけでもなし、いいじゃないですかというのが私の意見。
むしろなんとなく盛り上がったら、文革的吊し上げをしてしまう社会のムードのほうがよっぽどイヤだ。こういうみんなで叩けば正義的な空気が、愛国無罪の反日デモにまでつながっている。
■犯罪じゃなければ……
というわけで、「犯罪じゃなければいーじゃん」と龍華歓楽園を支持したい。
ところで龍華歓楽園の公式サイトを見ると、なんかどこかで見たことがある人たちが遊園地を宣伝しているのですが……。
犯罪じゃなければ……。
関連記事:
翔べ!ニセガンダム=中国のテーマパークがまたまたやっちゃった件―中国・四川省
西遊記でディズニーに対抗!?安易すぎる公共事業に批判―翻訳者のつぶやき
消火器を背にラサを歩く兵士たち=焼身抗議と消火器とアパルトヘイト(tonbani)
「芸術とエロのあいだ」で=見過ごされている日常の女性差別
これが中国版カッパーフィールド!怪しくて楽しい旧正月の祭り
愛嬌があって、ちょっとお金大好きっぽいイメージがしたけどw