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アリババが新浪微博株の18%を取得=ECとSNSの連携で利益モデル探る中国IT業界(osschina)

2013年05月01日

■アリババが新浪微博に5.86億ドル投資し18%の株を取得することで正式合意 ユーザー情報の共有などでのビジネス連携も強化■

 

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中国ネット業界の一大トレンドとなってきた微博(マイクロブログ)ですが、ユーザー数の急成長が一段落した今、いかに利益モデルを構築するかが過大となっています。ツイッターやフェースブックといった米国発のソーシャルメディアが広告モデルを追求しているのに対し、中国ではEC(電子商取引)との連携が最有力候補となっています。

あらゆるウェブサービス分野を網羅するテンセントは騰訊微博と自社のネットモールとの連携を強化する方針ですが、独自のECサービスを持たない新浪微博はEC最大手アリババとの連携を強化する方針です。またアリババ側としても新たな動線としてソーシャルメディアを必要としています。(Chinanews)


■中国EC最大手がマイクロブログ大手に協力

昨年11月には噂されていた中国EC最大手アリババによる、マイクロブログ大手・新浪微博への投資がついに正式に発表されました。新浪から英語中国語でプレスリリースが発表されています。それぞれ発表されており、新浪微博でも出資に関する特集サイトが組まれています。

今回の合意内容ですが、「アリババが新浪微博に5億8600万ドル(約576億円)を投資し、新浪微博の株を18%取得するというもの。出資比率は今後30%まで引き上げられる可能性もあるそうです。

また、ビジネス面での協力としては、双方のアカウントやデータを共有したり、 オンライン決済連携、共同マーケティングなどを展開、ソーシャルとECの連携強化を図ると発表されています。今後3年以内に3億8000万ドル(約373億円)の収益を見込んでいるとのことです。

新浪微博はいかにして利益をあげるかという商業化が至上命題でしたし、そのための手段としてECへの連携が最有力候補とされてきました。一方、アリババにとってもソーシャルメディア戦略は、今後の同社の収益拡大、ユーザー増加には欠かせない要因でしたので、両者にとって非常に意義のあるものになるのではないかと思います。

具体的なアクションは今後逐次決められていくのでしょうが、新浪微博が昨年12月から提供している独自の決済システム『お財布ウェイボ』など重複が予測される事業への対応や、商業化色が強くなっていくことでの既存微博ユーザーへの影響度合いなどは気になるところです。今後の展開を見守っていきましょう。 

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*本記事はブログ「中国ソーシャルメディア雑記」の2013年4月22日付記事を、許可を得て転載したものです。

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