■人人網の登録ユーザー数は2.8億人に 微信(WeChat)対抗のチャットツール「同学説」の提供も開始■
中国最大手のSNS『人人網(Renren)』。最近では中国版ツイッターとも呼ばれる微博(マイクロブログ)、Line類似サービスの微信(Wechat)の話題が中心ですが、人人網はマイスペース、フェースブックの流れをくむSNSです。その人人網の利用状況について、
北京大学クリエイティブ産業研究センターがマイクロブログでインフォグラフィックを発表しています。
■ユーザー数2013年3月末時点で同登録ユーザー数は2.8億人だったそうです。
地域別の登録ユーザー比率も出ていますが、一番比率が高かったのは上海、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省、山東省が含まれる華東地域で31%、その後は福建省や広東省などが含まれる華南地域で17%、北京、天津などが含まれる華北地域が15%、以下華中地域12%、東北地域12%、西南地域9%、西北地域7%と続いています。
■月間アクティブユーザー数とユーザー属性
月間アクティブユーザー数はPCが1.1億人でモバイルが0.26億人という結果でした。合計すると1.36億人となるので、総登録ユーザーに対してのアクティブ率という意味では48.6%ほどになるでしょうか。
また、新浪微博はアクティブユーザーのうち75%がモバイルからのアクセスとのことでしたので、統計方法に違いはあるのでしょうが、それでも人人網のモバイルユーザー率は現在のモバイルインターネットユーザーの比率を考慮しても低めな気がします。
男女比率にそれほどの特徴は見られませんが、年代別では90后(1990年以降生まれ)のユーザーが45%を占めており、80后(1980年代生まれ)の35%と合わせると実に80%となり、やはり微博などと比較しても利用ユーザーの年齢層は低めな傾向があるようです。
■モバイル端末向けクライアントのOS別利用シェアこちらは全てのモバイルユーザーを対象にしているのではなく、モバイルクライアントを提供しているOS別のシェアのようですが、Androidが55.6%でシェアトップ、続いてiOSが29.4%、Symbianが16.1%、Windowsが1.2%という形になっています。
傾向的には現在の中国スマートフォンOS別出荷台数シェアに近いですが、若干Androidが低めでSymbianが尚多いというのが今回の特徴かも知れません。
ただ、WAP接続と呼ばれる主に2G回線など低速回線用のページなども人人網は提供していますから、それらを含めた全体でのモバイル端末利用状況なども今後知りたいところです。
■公式アカウント開設企業次は人人網で公式アカウントを展開している企業の情報です。
P&Gやコカコーラ、サムスンなどのグローバル企業や中国電信、歩歩高など国内大手企業もページ開設していますが、現在人人網には15万社が企業公式アカウントを開設しており、ユーザーは平均3社の企業アカウントページを登録しているそうです。
■1日あたり平均投稿数続いては1日平均の投稿数などのデータです。
状態、いわゆる「今何している?」という普通の投稿は1日平均でPCから1,580万件、モバイルからは1,320万件あるようで、相册、いわゆる画像投稿はPCから1,230万件、モバイルからが520万件、日記がPCから78万件、モバイルからが47万件投稿されるたりコメントを送られたりするようです。
この投稿数比率を見ていると、それぞれの件数はPCのほうが多いことは多いですが、先のPCとモバイルのアクティブユーザー比率のデータほど開きがあるようには見えませんね。。。
■位置情報付き投稿最後は位置情報付きの投稿に関するデータです。
位置情報を含んだオリジナルの投稿は1日平均170万件あるそうで、累積数は7億件になるそうです。
■チャットツールを発表さてさて、そんな人人網ですが先日微信(WeChat)対抗とも言えるチャットツールの『同学説』の提供を開始しました。
Cniiが発表しています。余談ですが、「WechatやLineなどのモバイルチャットアプリに対抗する狙い」という説明があり、Wechatに続く二番手にLineの名前が上がっていることに驚かされます。
こちらは『同学説』という名称のとおり、自身と同じ大学の生徒や卒業生との交流が主目的とされているらしく、人人網のアカウントを利用してログイン可能なのですが、ログイン直後に大学を登録しなくては先に進めません。また、現在は中国以外の海外の大学というのは対象としていないようです。
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