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「韓国人は反日しつつも日本製品を愛している」中国メディアが特集、その狙いとは

2013年05月10日

■「韓国人は反日しつつも日本製品を愛している」中国メディアが特集、その狙いとは■
 


新華社日本語版が「そうだったんだ!韓国人も実はこんなに日本製品が大好きだった―中国報道」 、レコードチャイナが「愛国韓国人も、実は日本製品が大好き=反日感情と裏腹の緊密な経済的結びつき―中国メディア」という記事を配信している。ともに中国系ニュースのウェブメディアだが、そこそこの頻度で韓国ネタを流している。たんに「反中よりも嫌韓のほうがアクセスになる」という市場原理に則った動きといえばそれまでだが、尖閣問題を筆頭に、韓国よりも政治的、経済的に影響が大きい中国のほうが、ことウェブニュース(特にバッシング系)に限っては韓国の後塵を喫しているのがちょっと面白いポイントだ。

20130510_写真_中国_韓国_


さて、上記2つの記事だが、元ネタは網易の特集企画、ザ・アナザーサイドの記事「“血性韓国人”也愛日貨」(“気性の荒い韓国人”もまた日本製品を愛す)だ。なぜ中国のメディアが中国とは関係ない、日本と韓国の特集を組んだのか。残念ながら上記記事ではそれがわからない構造になっているのでちょっと紹介したい

記事の内容だが、まず「自動車もカメラもみな好評、韓国民衆はメイドインジャパンを熱愛している」「日本からの仕掛品、部品が韓国経済を支えている」との節で以下のような話を紹介。

・韓国ではキャノンのデジカメが一番人気、シェアは30%弱に
・韓国輸入車市場における日本車シェア、最大で41%に
・韓国の輸出品、重要部品は日本からの輸入
・ 韓国の輸出額が1%増加すると、日本からの輸入額が0.96%増加する

そして最後、「日本製品ボイコットは感情をぶちまけただけ、韓国は依然として“日本から学んでいる”」という節で、中国以上に“反日”の盛り上がりが激しい韓国であっても、、いまだに日本に学び続けているのだ、としめくくっている。

「韓国人だって日本製品ボイコットができるのだ、我々中国人にだってできるはず。」これはちょくちょく目にする反日ボイコットの呼びかけ文だが、網易記事はこの呼びかけに対する反論になっているわけだ。「中国国民よ、冷静に」という呼びかけなのはいいが、そのダシにつかわれた韓国人は「血性」呼ばわりされて良い迷惑ではなかろうか。

それはともかく、この手のなだめる記事が載せられる段階であることを喜ぶべきなのか、それとも反日ムードの再度の高まりを察知したから、この特集を組んだのか。記事そのものの内容よりも、「なぜ今、この特集を?」という狙いのほうがよっぽど気になる。

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 コメント一覧 (1)

    • 1. ahaha-man
    • 2013年05月13日 00:29
    • まぁ、普通の人は製品(消費財)に眼が行きがちだけど、日本の輸出のかなりの部分は資本財なんだよね。だから韓国も中国も本当にボイコットしたら困るのは自分。でも、この理屈は糞青どもには分からない。

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