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■テンセントの業績発表
騰訊(テンセント)が2013年第1四半期の業績を発表しました。TechWeb、 テンセント社ホームページなどを参照しました。
2013年第1四半期の総収入は135.476億元(≒ 2,230.34億円)で、こちらは前年同期比40.4%増、前期比11.5%増とのことです。そして最終利益は40.711億元(≒ 670.23億円)で、前年同期比では37.4%増、前期比は17.3%とのことでした。
その他細かい数字は原文(英語、 中国語) を見ていただくとして、こちらではソーシャルメディア系の数字をご紹介します。
■QQの月間アクティブユーザーが8億人超に
まず代表的なインスタントメッセンジャーQQの月間アクティブユーザー数は8.254億人で、前年同期比9.8%増、前期比9.8%だったそうです。ちなみにフェースブックの月間アクティブユーザー数は11億1000万人とのこと(Techcrunch)。
そして第1四半期内の最大同時オンライン数は1.73億人で、こちらは前年同期比3.3%増でしたが、前期比では1.9%減だったのとのことです。
次は微信(国内版という位置づけ)+WeChat(国際版という位置づけ)の数字ですが、 こちらは月間アクティブユーザー数は1.944億人となり、前年同期比で228.4%増、前期比で23.1%増だったとのことです。
そしてQQ空間の月間アクティブユーザー数は6.11億人で前年同期比5.9%増、前期比1.4%だったそうです。
■Wechatはインドに進出
微信(WeChat)は海外ユーザーが4,000万人を超えたとのことでしたが、最近はインドでも正式にサービスを開始したりと海外展開に尚積極的ですし、中国国内外の総登録ユーザー数もまもなく4億人を超えると予測されていますし、やはりソーシャル事業の中での勢いは際立っていますね。
一時期、微信(WeChat)が有償化されるのでは?などという話もありましたが、工信部が「静観」という態度を改めて表示し、キャリア側にも新たな動きは見られません。今後もこの話題は注視が必要ですが、現在のところは沈静化しているといえるかもしれません。
ところで、ソーシャルメディア系の数字を紹介しましたが、気になるのは腾讯微博(Tencent Weibo)の数字が掲載されていなかったことです。 2012年末の時点では登録ユーザー数が5.4億人を超え、アクティブユーザー数は1億人であったことでしたので、登録ユーザー数は6億人前後に増えていてもおかしくはないのですが、今回の発表に含まれてなかったのは何か意図があるのか、少し気になりました。
さて、テンセントとしては今後もソーシャルメディアやゲームなどの増値サービス、オンライン広告、ECに継続注力していくとのことでしたが、新浪微博+アリババ連合などとの戦いも非常に興味深いですね。
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*本記事はブログ「中国ソーシャルメディア雑記」の2013年5月16日付記事を、許可を得て転載したものです。
で、qqのアクティブユーザーが8億。
さすが大躍進の国だ。
何が起こっても驚きはない。