中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
先日インドでのサービス提供を正式に開始した微信(WeChat)。中国国外での海外ユーザーが先週5,000万人を突破したそうですが、インドに続きマレーシアでもサービスを正式提供するべく間もなく子会社を設立するそうです。
マレーシアには既に100万人の微信(WeChat)ユーザーがいるそうですが、今後の更なる市場拡大を狙ってTVコマーシャルも既に展開されています。
別バージョンもあるようです。
先日のインド版と比べると、音声チャットの”Hold-to-Talk”を前面に推し出しているという点は同じなのですが、コマーシャル自体の趣きはだいぶ違いますね。
微信(WeChat)は現在アジア、特に東南アジアを中心に海外への積極展開を行っており、各地でTVコマーシャルを展開していますが、その他各国展開されているTVコマーシャルも見つけたので紹介しておきます。
●タイ
メイキング映像付きの別バージョンもあります。
●インドネシア
●フィリピン
別バージョン1、別バージョン2。
●香港
●台湾
●海外(特定の国向けではなく単純に英語圏向けのCMのようです)
●おまけ:LINEの台湾でのCM
他にもありそうですが、取り急ぎ見つかった分だけ。
各国各様で面白いですね。
さて、微信(WeChat) の海外ユーザーは5,000万人を超えましたが、ライバルと目されるLINEは現時点海外ユーザーが1.05億人で、台湾には1,600万人のユーザーがいることが確認されています。
微信は間もなく総ユーザーが4億人を越えようとしている中の5,000万人で、総ユーザー1.5億人中の海外ユーザー1.05億人というLINEには数だけでなく、海外ユーザー比率でも遅れをとっていますが、その分中国国内(大陸部分)が磐石、という見方もできるかもしれないですね。
LINEは中国では”连我”という名称で提供されていますが、先日NGワードの投稿を禁止するなど検閲が開始された、などということが話題に上がっていました。
今後LINEが中国でどう展開していくのか、そして微信(WeChat)の海外展開の行方や日本への上陸などもあるのか、そしてKakaoTalkは?など、同分野の展開はますます面白くなってきそうですね。
情報元 => 中国日報、 Tech in Asia あ
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*本記事はブログ「中国ソーシャルメディア雑記」の2013年5月27日付記事を、許可を得て転載したものです。