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情報拡散できるSNS、クリックされるSNSとは何か?中国Jiathis社の調査を読む(osschina)

2013年06月05日

■Jiathis社2013年5月ソーシャルメディア情報共有数ランキング 新浪微博(Sina Weibo)が初の首位に■


Jiathis
社が最新となる5月度のソーシャルメディア情報共有数ランキングを公開しました。

20130605_写真_中国_SNS_1


■Jisthis社とその統計について

当ブログでも以前から何回か紹介していますが、はじめてご覧になる方もいらっしゃるかも知れないのでJiathis社について先に説明しておきます。同社はWebサイトなどに貼り付ける、SNS共有ボタン・ツールを提供している企業です(下図参照)。

20130605_写真_中国_SNS_2

定期的に発表されている同社の統計は、Jiathis社のツールを使って、どのソーシャルメディアで情報共有されたか(分享百分比)、共有された情報に含まれるURLをクリックしてどれだけサイト誘導できたか(回点百分比)という数値を公表しています。冒頭の表は情報共有率(分享百分比)の上位から順に並べてあります。


■新浪微博が情報共有数でトップに

さて、本題に入りますが、今月はまず新浪微博(Sina Weibo)がランキング首位にたったということが一番のホットトピックで、QQ空間が首位で新浪微博が2位という順位が長らく続いており、恐らく今回が初の首位ではないかと思われます。

そして第3位には前回の4月分から統計が開始されいきなり第3位に入った微信(WeChat)が引き続きランクインしています。 初登場第3位で現在の勢いなどを考えると今月は首位にたっているかも、と思っていたので少し意外な気もします。

この新浪微博、QQ空間、微信(WeChat)が3強状態を形成しており、その後は少し差が開きますが腾讯微博(Tencent Weibo)人人網開心網捜狐微博(Sohu Weibo)などが続きます。


■Wechatで情報共有されても誰もクリックしない

先月も指摘したとおり微信(WeChat)の回点百分比が他のランキング上位と比べて0.02%と異様に低いのですが、これは微信(WeChat)の特性とも関係があるのかも知れません。

20130605_写真_中国_SNS_3 20130605_写真_中国_SNS_4

上の図は左側が公众平台を通して公式アカウントが投稿した情報で、右側がソーシャル機能のモーメンツで投稿した情報ですが、どちらもURL部分が独立しておらず直接クリック出来るようにはなっていません。

こういったことからも微信(WeChat)でのマーケティングでは微博(ウェイボ)やSNSなどのように自社サイトなどへの誘導を狙うのではなく、微信(WeChat)内で完結させるべく情報を盛りこんで投稿したほうが良いのかも知れませんね。 


■中国人が情報共有しているウェブアドレス

さて、今回は同ランキングの他にどのような内容の情報が共有されているのか、というグラフもありました。

20130605_写真_中国_SNS_5


上から順に科学技術、いわゆるIT系ニュースが10.35%、ゲーム類が8.16%、EC・オンラインショップ類が17.64%、生活/サービス類が19.82%、音楽/ビデオ類が11.29%、女性/流行類が13.47%、その他が19.27%という形になっています。

ECショップ系の情報が多いですが、この辺は先のクリックの件と絡めて考えると、今後微信(WeChat)から直接購入、決済などができるようにしていくとよりスムースになりそうです。 


さて、来月以降ランキングトップ3がどのように推移していくのか、トップ3を脅かすサービスが出てくるのかなど今後も注目していきましょう。

情報元 => Jiathis社ブログ

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*本記事はブログ「中国ソーシャルメディア雑記」の2013年6月4日付記事を、許可を得て転載したものです。


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